被災地で展開されている会員の取組をご紹介します。今後も、順次、会員の皆さまの様々な取組をご紹介していきます。
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「東北コットンプロジェクト」は、「綿への転作支援による新事業の創造」、「新しい雇用の創出と地域復興」を目的としています。綿栽培で以前の稲作と同程度の収入が得られることを目指すため、収穫した綿は全量、稲作と同程度の収入になるようプロジェクトが買い取ります。「東北コットン」としてブランド力をアップし、付加価値の高い商品づくりを目指します。23年11月の収穫は合計73kgであったが、他のコットンを混紡したものをデニムパンツなどとして商品化し、24年6月に発売しました。
有限会社とまとランドいわきは、“楽しい「農のある暮らし」を知り、体現できる”をコンセプトとし、福島県いわき市のブランドトマト『サンシャイントマト』を活用したレストラン・加工施設・マーケットと、自然・農業体験ができる複合型施設「ワンダーファーム」を地元いわき市に建設し、浜通り地域の活性化と被災地域の雇用創出を更に促進することを目指しています。
地元生産者・加工業者や有名シェフと連携し、地元で水揚げした魚など「生きた教材」を学校給食等に活用することで、気仙沼市における食文化を再認識するとともに、児童・生徒の食への感謝の気持ちを育むプロジェクトである。またこうした食育教材となるような、安心して食べられる商品を開発することで、気仙沼の魚食文化や一次産業復興に寄与することを目的としている。H26年度は、メカジキを活用した商品開発を行うとともに、食育授業や体験イベントを積極的に行い食育活動の基盤を整え、地産地消食育プロトタイプモデルの構築を行った。
太陽熱を活用した乾燥庫により ①地域木材の乾燥実証実験および災害公営住宅への供給、②農林産食物の乾燥 (乾物の製造)実証実験および商品化を行い、里山地域の産業の復興を目指す取組である。
検討委員会を設置し、乾燥実験を経て、登米市木造災害公営住宅へ、木材供給を行った。また、食品栄養学科を有する宮城学院女子大学と連携し、地域農林産食物の乾燥実証による乾物のレシピ作成を行った。
中小食品製造事業者が、全国あるいは海外市場をも視野に入れた商品開発を行う場合、特許や商標等の知財戦略やターゲット等を意識したマーケティング戦略の立案が不可欠となる。しかし、地域食品製造事業者の多くは中小規模であり、研究開発・知的財産部門の財源・人的資源の確保に課題があり、蓄積した知識や経験も少ないのが現状だ。
このような課題を踏まえ、東北大学大学院農学研究科、東北大学未来科学技術共同研究センター、宮城県食品産業協議会が連携し、中小食品製造事業者が、知財・マーケティング戦略に基づき、ローコストに商品開発を実現するためのモデル構築に取組んでいる。
平成26年度は、商品開発の段階を「初期・試作・後期」の3段階に整理し、各段階にある協力事業者(宮城県食品産業協議会会員企業)4社を事例として、知財・マーケティング・試作調査を行い、商品開発の各段階において必要な取組みを整理し、仕組み化を検証した。
本事業は生産者・食品事業者などが輸出に取り組む上でボトルネックとなっているロット確保や物流効率化等を広域連携により解決するとともに、メディアやSNS等を活用して現地の趣向を容易に商品開発やプロモーションに反映できる「ローカライズ」手法を確立することで、輸入条件の厳しい欧州等に対してもチャレンジできる新しいモデルを構築するものである。海外輸出を考える事業者向けに3県でセミナーを(計約90人参加)、また、ミラノ工科大学より3名の講師を仙台に招き、味・パッケージ・ラベル等に関するローカライズ・ワークショップ(参加企業数:23社)を開催。さらにミラノでは食の専門家約60人を招いて「東北・食のワークショップinミラノ」を開催。これら一連の取組みを踏まえ、プロモーション戦略会議を進め、ECサイト等を通じた海外販売へと導いた。
本事業は気仙沼の観光資源であるサメの潜在的価値を活かして「人と自然が豊かに共生する健康な高齢化社会/持続可能な漁業モデルと魚食文化」を醸成するため、40〜50代への食育とエイジングケア食の市場開拓、生産現場(海)と消費者をつなぐ資源の見える化を展開するものである。外部の専門家(エイジングケアを専門とする管理栄養士、料理家)とのマーケティング戦略会議を経て食育プログラムを作成。また、東京オフィス街での「サメまち気仙沼」、サメのエイジングケア効果のPR活動を行った。
宮城県気仙沼市の㈱ムラタは、「フカヒレのまち」気仙沼市に本拠を置く水産加工会社です。 地元で水揚げされたヨシキリサメ等をすり身加工し、 はんぺん等の練り物を製造するメーカーに販売するほか、 サメのヒレをフカヒレ加工業者に販売する等、 同市のサメ加工業において中心的な役割を担っています。 当社は震災による津波で、前処理施設、加工場とも喪失し事業を停止した。納入先メーカーからの要請もあり、水産庁の「水産業共同利用施設復旧支援事業」により加工場を再建し、2012年2月に再稼働しています。
岩手県釜石市の㈱井戸商店は、イカに特化し業務用冷凍食材製造を行う水産加工業者です。問屋や商社を通じ、スーパー、コンビニ、レストラン、学校向け等に、 イカリングをはじめとするカット素材品を供給しています。
311大震災により当社の工場は全壊しましたが、翌年2012年5月に新工場での再開を果たしました。
管内で採掘された貝化石等鉱物資源を利用して、植物本来の機能性成分を高めた「みりょく満点ブランド」を取り組んできました。
東日本大震災発生直後には風評被害により売上が著しく減少しましたが、これを受け、東日本大震災農業生産対策交付金の助成を得て安心・安全な人工光型植物工場を導入、またレストランを併設した農産物直売所「みりょく満点物語」を開店、農産物の販路拡大や6次化にも取り組み、農協取扱売上も震災発生前を上回る水準に回復しました。