被災地で展開されている会員の取組をご紹介します。今後も、順次、会員の皆さまの様々な取組をご紹介していきます。
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福島県いわき市にあるいわき事業所は、クレハ製品の多くを製造している国内最大の拠点です。111万5千m2の敷地には、機能樹脂、炭素製品、医薬品、 食品包装材用樹脂プラントなどが並び、 スペシャリティ製品を世界に供給するマザー工場の役割を果たしています。震災により、、プラントが全面停止することになりましたが、5月上旬にはプラントの稼働が一部再開、 7月下旬には当初の想定よりも早く全面復旧を果たしました。
株式会社生産者直売のれん会は、全国の中小食品生産者約100社を会員組織化し、百貨店や駅ナカ、商店街、道の駅などで新規販路展開支援を展開してます。会員企業2社が石巻市にあり甚大な被害を受けた為、復興支援事業をスタートし、震災直後は、被災した在庫を有効に活用し、失った販路を首都圏などへの直販で回復を目指しました。また、長期的に取り組むため、地元に一般社団法人希望の環を設立し、さまざまな形でおいしさを伝え、継続購入につなげる活動に取り組んでいます。
東日本大震災により被害を受けた東北地域のものづくり産業の復興及び新たな産業の創出・発展を図るための活動拠点として施設を貸出し、その管理運営を行っています。
みやぎ復興パークは、ソニー(株)仙台テクノロジーセンターの遊休施設を“地域の早期復興のために”活用するため、開発から生産まで可能なインキュベーション施設として平成23年10月にオープン。被災した製造業・福祉施設・サービス業を営む中小企業のほか、起業者や新たな地域産業の創出を目的とした大学の研究機関等28団体(平成27年8月現在)が入居しています。
気仙沼造船団地協同組合は、2013年4月に気仙沼市の造船業者および造船関連事業者により設立され現在18社で活動しています。気仙沼市朝日町にシップリフト方式を採用する造船団地の建設を目指しています。同業者が一致団結し、共同での事業運営による業務効率化を目指し、国、市の後押しで建設資金の調達、土地の造成を進めています。シップリフト方式の利点を最大限に生かし、これまでの設備ではできなかった海洋インフラや海洋構造物等への取り組みを現実化しきたいと考えています。
岩手県大船渡市の㈱菊池技研コンサルタントは、岩手県全域を営業基盤に道路・橋・河川等の計画設計、測量調査、地質調査解析等を行う総合建設コンサルタント企業です。 環境配慮への高い意識の下、当社ではカキ殻が持つ機能に着目し、水産系の産業廃棄物であるカキ殻を材料とする漆喰の開発に、 産学連携で取り組みました。
岩手県釜石市の石村工業㈱は、 ペレットストーブ(木質ペレットを燃料とするストーブ)や水産加工機械等の製造を手掛ける企業です。 釜石製鉄所の長年の設備メンテナンス業務を通じて培った鉄板溶接技術や機械設計技術等を活かして自社製品を開発・製造し、 販売していくことに取り組みました。 各種の展示会に石村社長自ら車で製品を運び、顧客の意見や要望に耳を傾けながら製品開発に取り組んでいった結果、薪・木質ペレット兼用ストーブ「クラフトマン」や、高速ワカメ撹拌塩蔵機「しおまる」などの製品を生み出しました。
福島県富岡町にあったフジモールド工業㈱(現在は相馬市に移転)は、デジタルカメラ用プラスチック製品を主体とした精密プラスチック製品用の金型設計・製作及び成形加工を手掛ける企業です。コア技術である精密プラスチック製造技術により、デジタルカメラの小型化・軽量化に貢献しております。近年は、コア技術である精密プラスチック製造技術の更なる向上と技術開発の強化、そして次世代へ継承するための人材育成に注力しております。
福島県南相馬市の㈱ゆめサポート南相馬は、市内の既存企業の振興と創造的な新産業の創造を図るため、第三セクターによる企業支援組織として2006年に設立しました。それ以来、市内企業向けの経営相談業務、起業創業支援、ビジネスマッチング等を手掛ける他、 新規事業創出を目的とする産学官連携事業のコーディネート、大手企業への視察研修や医療関連の展示会への共同出展、加工技術の高度化を目的とする「相双技塾」等の取り組みを重ねながら企業間ネットワークの構築に積極的に取り組んできました。「足こぎ車いすの改良プロジェクト」などを実施しました。
(画像:メディカルクリエーションふくしまでの足こぎ車いす出展風景)
福島県西会津町の野沢民芸品製作企業組合は、 400 年以上の歴史を持つ民芸品「会津張り子」の製作を手掛ける企業組合です。 民芸品の製作プロセスとデザインにイノベーションを導入し、工程合理化や高付加価値化、さらには情報発信力の強化を果たし、「起き上がりムンク」を始めとするコラボ商品を制作。また、従来通りの民芸品ではなく、若年層にも受け入れられるデザインを積極的に取り入れ、新たな商品の製作に励んでいる。
東北地方における過去の映像、音源などを基に、失われたふるさとの仮想共時空感覚的再現を最先端テクノロジーを用いて創造することにより、被災地域において精神的な喪失感の軽減を図り、また、その感覚による地域コミュニティーの維持、地域社会的活力の再生を促進する プロジェクトです。
過去の姿を残した映像資料を収集し、それをもとにした映像作品を通じて「昔を語る会」を開催しヒアリングを通じて、被災者の方々の心の風景を回復し、総合的な風景アーガイブシステムの構築を目指しています。