TOP > 連携制度 > 連携セミナー制度 > 東北エリア > 「陸前高田市の漁師が教える、陸前高田市と友好都市の名古屋市の親子向け食育教室」

連携制度

連携セミナー制度

「陸前高田市の漁師が教える、陸前高田市と友好都市の名古屋市の親子向け食育教室」

平成31年3月10日(日)に、中生涯学習センター(愛知県名古屋市)にて、「陸前高田市の漁師が教える、陸前高田市と友好都市の名古屋市の親子向け食育教室」を開催しました。

主催:
一般社団法人東の食の会
開催日時:
平成31年3月10日(日)9:30~13:30
開催場所:
中生涯学習センター(愛知県名古屋市)
参加団体:
フィッシャーマンズ・リーグ
参加人数:
12人
開催概要:
一般社団法人東の食の会は、三陸、岩手県陸前高田市の魅力を親子に伝えることを目的として「陸前高田市の漁師が教える、陸前高田市と友好都市の名古屋市の親子向け食育教室」を開催しました。
陸前高田市と名古屋市が友好都市協定を結んでいることから、発災のあった3月11日を前に陸前高田市のフィッシャーマンズ・リーグ所属漁師を講師として名古屋市へ迎え、親子向け食育教室を実施しました。また併せて調理講師も迎え、漁師の素材を活用した料理教室も実施しました。
講演内容:
・「開会 フィッシャーマンズ・リーグ、三陸紹介」
講師:千葉豪氏(フィッシャーマンズ・リーグ)
三陸の水産業に関わるリーダーが集い2016年に結成されたフィッシャーマンズ・リーグの活動について説明されました。具体的には、水産業の取組、とりわけ千葉氏が行っているわかめの取組についてお話しいただきました。
また、今までに行ってきた食育の事例についてご紹介していただきました。首都圏の親子向けに、三陸の象徴である「牡蠣」と「わかめ」を使って、更に藻塩づくりの体験を通して、三陸のプロモーションと魚食文化の促進を行う食育を行いました。今回は「牡蠣」を使って名古屋市の親子に食育を行うことを伝えました。次に三陸については、三陸が世界三大漁場の一つであるからこそ豊かな漁場であることを伝えていただきました。特に三陸は寒流と暖流が交わり、リアス式海岸なので、山から川が湾に流れ込み、豊かなプランクトンが多く、世界的にみても素晴らしい漁場であることを説明していただきました。
・「陸前高田 米崎牡蠣剥き体験
講師:佐々木学氏(フィッシャーマンズ・リーグ、佐々木商店)
三陸牡蠣の特徴、牡蠣の仕組みについてお話しいただきました。次に、参加者を交えた牡蠣剥き体験を行いました。牡蠣を剥く際の牡蠣の持ち方、殻をあけるポイントのコツなど、実演を交えて説明いただきました。その後は各自が牡蠣剥き体験を行いました。
・「米崎牡蠣を使った料理教室」
講師:大内美幸氏(管理栄養士
佐々木氏の三陸牡蠣(米崎牡蠣)を使用したお料理教室を行いました。はじめに大内氏が参加者向けにデモンストレーションを行い、全料理の作り方を披露されました。その後、参加者がグループに分かれて、料理体験を行いました。今回作った料理は、三陸牡蠣のグラタン、三陸わかめのサラダ、三陸アカモクのリゾット、三陸牡蠣のスープ、蒸し三陸牡蠣の5品を作りました。
写真
写真
写真 写真
活動の成果:
フィッシャーマンズ・リーグと協力して親子向け食育教室を行うことで、参加した親子の皆さまに三陸、陸前高田の魅力を伝えることができました。実際に名古屋市と友好都市の陸前高田市から漁師が来ていたことで、参加者の皆さまにリアルにその魅力を伝えることができました。三陸は清浄海域が広がり、生食用の牡蠣が多いことを学んでいただきました。今回、三年子の牡蠣(三年間育てた牡蠣)を使用しましたが、大きな牡蠣を見るのが初めての親子が多く、その大きさにかなり驚かれていました。牡蠣の殻剥き体験を行うことで実際に牡蠣に触っていただき、牡蠣の仕組み(牡蠣の内部構造など)について理解していただきました。名古屋の人は広島の牡蠣を食べることが多いとのことですが、三陸の牡蠣の美味しさを感じていただくことができました。また、三陸で親潮と黒潮がぶつかり合う潮目によりプランクトンが豊富かつ山からのミネラルも相まり、栄養豊富で肉厚なわかめに育つということを学んでいただきました。普段スーパーで売られているわかめは乾燥わかめが多く、肉厚ではないが、今回は三陸の生わかめを使用したことで、肉厚の違いや味の違いを実感していただきました。参加者からは同じわかめでありながらいつもと違う触感、味に、驚きの声が上がりました。
復興・創生との関係:

三陸の漁師が作る食材を通して食育を行うことで、子育て世代への三陸食材の認知向上、また購入意欲の創出につながる取組を行えました。
今後の活動の方針・展望:

フィッシャーマンズ・リーグと協力して、講師の方の地元である東北や、東の食の会の拠点である東京以外でも、食育事業が実施できるモデル形成ができました。今後、他地域での実施を計画していきたいと思っています。また他地域に向けて三陸の認知度向上、三陸素材 の消費拡大に向けて伝える活動を広げていきたいと思います。

【本件に関する問合せ先】
一般社団法人東の食の会
担当:髙橋 佑馬
Tel:03-6867-1128
Fax:03-5539-4982
Mail:yumata@higashi-no-shoku-no-kai.jp
URL: https://www.higashi-no-shoku-no-kai.jp/