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連携制度

連携セミナー制度

「共創イノベーションセミナー『地方におけるスポーツ × 観光 ×シェアリングエコノミーの可能性』〜ラグビーW杯2019大会目前!オープンシティ釜石市の取り組みに学ぶ〜」

平成31年2月14日(木)に、日立製作所 品川セミナールーム(東京都港区)にて、「共創イノベーションセミナー『地方におけるスポーツ × 観光 ×シェアリングエコノミーの可能性』〜ラグビーW杯2019大会目前!オープンシティ釜石市の取り組みに学ぶ〜」を開催しました。

主催:
一般社団法人新興事業創出機構(JEBDA)
開催日時:
平成31年2月14日(木)14:00〜17:15
開催場所:
日立製作所 品川セミナールーム(東京都港区)
参加団体:
一般社団法人RCF(共催)、日立製作所(協力:会場無償提供)
参加人数:
62人
開催概要:
JEBDAおよびRCFは、ラグビーワールドカップ2019年大会を間近に控えた岩手県釜石市の取組を題材に、地方創生に取り組む企業、行政、NPO等が「スポーツ×観光×シェアリングエコノミー」の可能性を共に学び、各者の立場で何をすべきかを考える機会とし、また首都圏の方々に釜石をアピールして訪れるきっかけとする目的で、「共創イノベーションセミナー『地方におけるスポーツ×観光×シェアリングエコノミーの可能性』〜ラグビーW杯2019大会目前!オープンシティ釜石市の取り組みに学ぶ〜」を開催しました。
釜石市において、2019年はラグビーワールドカップ2試合の開催が予定されており、東日本大震災からの復興を世界にアピールするとともに、インフラ整備やインバウンド観光推進の絶好の機会です。本セミナーでは、復興庁統括官による講演から「インフラ整備はほぼ完了し、いよいよ企業による産業づくり=創生」の時期である事がアピールされました。それを受けて、釜石市からのゲスト3名による講演とパネルディスカッションを行いました。
・特別基調講演:
東日本大震災からの復興と創生
東潔氏(復興庁統括官)
まちの復興、観光復興、スポーツを通じた復興の後押し、産業復興についてお話しいただきました。まちの復興としては、住まい、道路、港湾、鉄道の復興状況についてお話しいただきました。鉄道については、JR山田線は2019年3月23日に運転再開予定(三陸鉄道に移管)、JR常磐線は2019年度末までの全線開通を目指し、JR東日本において復旧工事を実施中。Jヴィレッジ全面営業再開にあわせて2019年4月20日にJヴィレッジ駅を開業予定。
・特別講演:
釜石のオープンシティ戦略〜トライの連鎖を生み出す生態系づくり〜
石井重成氏(釜石市オープンシティ推進室長)
「釜石のオープンシティ戦略」の目指すものは、復興プロセスで得た最大の資産「つながり」を生かしたまちづくりです。活動人口、つながり人口が増加することによって釜石市に活力がもたらされると考えています。そのシンボルとして仲見世商店街の復活を進めており、釜石初となる民間資本・運営によるコワーキングスペースco-ba kamaishiがオープンしました。今後の事業展開としは、コミュニティの拡張を目指しています。また、シェアリングエコノミーの試みとして国内初の米・Airbnb社と連携した観光振興や「釜石○○会議」と題して、市民がやりたいことを相互に応援する場・土壌づくりを進めています。
・特別講演:
ラグビーW杯に向けた釜石の取り組み 
桜庭吉彦氏(釜石シーウェイブスRFC ゼネラルマネージャー兼監督)
釜⽯の⾃然空間が感じられ、釜⽯との絆が感じられるスタジアムを目指しています。例えば、2017年5月に発生した山林火災の被害木を活用して、木製シート、ベンチ、トイレ、日よけのためのルーバーを設置し、自然豊かな釡石特有の自然空間で、世界中の来訪者のおもてなしをしようと考えています。2018年8⽉19⽇には釜⽯スタジアム竣⼯記念イベントを開催しました。
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東潔氏ご講演

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石井重成氏ご講演

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桜庭吉彦氏ご講演

・パネルディスカッション:
地方におけるスポーツ×観光×シェアリングエコノミーの可能性
モデレーター:
藤沢烈氏(一般社団法人RCF代表理事)
パネラー:
石井重成氏(釜石市オープンシティ推進室長
桜庭吉彦氏(釜石シーウェイブスRFC ゼネラルマネージャー兼監督)
河東英宜氏(株式会社かまいしDMC取締役事業部長)
増田典生氏(株式会社日立製作所 サステナビリティ推進本部 企画部長)
新たな産業として期待されるスポーツ、観光、シェアリングエコノミー(民泊や体験プログラム等)が、どのように連携していけば「持続可能性」が高まり、「掛け算」による相乗効果が生まれるのかを議論しました。ラグビーワールドカップ本番に向けて創生が加速し、その後の持続可能なまちづくり・産業づくりに繋がる事が期待されます。
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河東英宜氏パネラー登壇

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パネルディスカッション

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渡辺復興大臣と登壇者

活動の成果:

釜石市における現在進行中の事例から、地域スポーツチーム(釜石市ではラグビー)の持つ一体感が住民の心の復興の支えとなり、オープンシティで目指す「人を中心とした観光」、「民泊や体験のシェアリング」という新たな街の魅力づくりとの掛け算によって、相乗効果を生み始めていることを学びました。これはスポーツが単なるイベントではなく、住民の精神的支えとなり、地域の文化をつくり、街の魅力になり得る可能性があることを示しています。そのためには、スポーツ単体ではなく、地域の多様な取組との連携による掛け算が重要です。他地域でも応用可能な考え方であり、参加者にとって気づきやヒントを与えることができました。また、釜石市からのゲスト3名による生の現地情報により、釜石市への親近感が生まれ、釜石市への関心を高める事ができました。
今後の活動の方針・展望:

本セミナーを受けて、「スポーツ×観光×シェアリングエコノミー」を実地で体験しながら学ぶ、釜石へのスタディツアー計画を策定します。下見・打合せに、3月21日~23日で釜石市を数人で訪問する予定です。スタディツアー実施は7月27日に釜石市で開催される「日本代表vsフィジー戦」にタイミング合わせられるか検討しています。今回のセミナー参加者を中心に広く一般に声をかけ、地方創生への取組の学びと釜石市への応援を兼ねて、復興・創生を後押しします。

【本件に関する問合せ先】
一般社団法人新興事業創出機構(JEBDA)
担当:鷹野 秀征
Tel:03-6661-1711
Mail:info@jebda.com
URL: http://www.jebda.com