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連携制度

連携セミナー制度

元岩手県危機管理監に学ぶ「臨機応変力を身につける実践的防災セミナー」

平成31年3月12日(火)に、大船渡防災観光交流センター(岩手県大船渡市)にて、「元岩手県防災危機管理監に学ぶ、臨機応変量を身につける実践的防災セミナー」を開催しました。

主催:
一般社団法人トータルセーフティネット
開催日時:
平成31年3月12日(火)13:30 ~ 16:00
開催場所:
大船渡防災観光交流センター(岩手県大船渡市)
参加団体:
防災士会岩手県支部
参加人数:
10人
開催概要:
一般社団法人トータルセーフティネットは、防災士会岩手県支部と連携し、もしもの時の判断力や臨機応変力を鍛える場にすることを目的とした「臨機応変力を身につける実践的防災セミナー」を開催いたしました。
 地元の新聞社さんによるセミナーの事前告知、連携団体の防災士会岩手支部さんのFacebook、当法人の実践的防災セミナーのHPなどをご覧になって申し込まれた方のほか、防災士会岩手支部、大船渡赤十字奉仕団など、市内、県内外から10名が参加されました。
 セミナーの告知では、大船渡市にある東海新報社さんや、NPOおおふなと市民活動支援センターさんのご協力をいただきました。
講座の概要:
講座の前半は、「危機への対応~東日本大震災の教訓から学ぶ~」と題しまして、震災当時、県総合防災室防災危機管理監を務められていた越野修三氏(現在は、岩手大学地域防災研究センター客員教授)から、発災直後から数日間の県の対応について説明していただきました。危機的状況では、多くの情報が入ってくると同時に、甚大な被害を受けた地域では通信手段も遮断されてしまうため、情報が全く入らないことが想定されます。情報が入らず、機材も人材も不足している発災直後、限られた資源(人命救助に必要なヘリコプター等の移動手段、救助活動を行う際に必要な救出救助資材、救助物資を運ぶために必要な車両と燃料、人命救助や救助活動に携わる人材)をこれまでの訓練、過去の災害での経験から危機的状況をイメージし、何を最優先にすべきか判断して活用するのか、危機に対応するために必要なこと(自分の地域で起こりうる災害やリスクについて把握しておくこと、リスクを具体的にイメージしておくこと、リスクに対する対処法を事前に準備しておくこと、対処法の実践に向けて訓練を行うこと)などを教えていただきました。
 また、「自分は大丈夫」、「まさか自分が」と、災害時に起こりやすい心理である「正常化バイアス」をなくすには、「津波は高台に逃げる」など、危機的場面について事前行動計画を作り、訓練を通じて行動を徹底させる「行動のパッケージ化」の重要性についても理解を深めました。
 参加者からは「3.11の行政の対応、どうして避難しない人がたくさんいたのか」、「危機状況における判断の方法が、とてもわかりやすかった」、「次、もしも災害が起きた時、どう行動したら良いかを考えさせられる時間でした」などの感想をいただきました。
 講座の後半は、「判断力と臨機応変力を鍛える」ことを目的に、講座の前半で学んだ「危機に対応するために必要なこと」、「意思決定に至るプロセス」を意識しながら、グループでケーススタディに取り組んでいただきました。ケーススタディの内容は、「大雨洪水で夜間に避難勧告が発令された。川の近くにある自宅から徒歩で10分以上ある避難所へ避難するか?(その時の状況、条件、家族構成など、考慮すべきことは複数ありました)」。グループ内で意見交換しながら話し合い、最終的に「避難するか、避難しないか」、グループでどちらにするか決断していただきました。受講者からは、「与えられるだけでなく、自ら考えてみることで実践的感覚を得られた」や、「実際の災害時の避難行動に役立つように、様々な災害のケーススタディについて学んでみたい」などの感想をいただきました。
 講座のあとは、交流会を行いました。本講座への参加目的や受講後の感想などを発表しながら、自己紹介をしていただきました。
写真
活動の成果:
この講座を開催した日は、3.11の翌日でしたが、台風10号豪雨災害などの支援活動に携わっていた越野氏のお話から、岩手には、東日本大震災の教訓だけでなく、2008年の岩手・宮城内陸地震や、2016年の台風10号豪雨災害など、様々な自然災害について学べる教訓がたくさんあることを知っていただくことができました。防災・減災について継続して学ぶことの大切さを再認識していただくことで、参加者のさらなる学びへの意識向上にも繋がったようです。共助の仕組みづくりの必要性を感じた参加者は、交流会終了後、自発的に名刺交換をされていました。交流会の「ゆるく繋がる」の目的を果たせたように思います。
 防災・減災の実践的講座の記事を地元新聞社さんに掲載していただいたおかげで、普段、防災・減災にあまり関心がない一般市民の方にも、「正常性バイアスをなくす方法」を知っていただくことができました。
復興・創生との関係:

岩手県内には、防災・減災の人材育成に取組む機関や講座はありましたが、受講後のフォローアップやスキルアップできる機会があまりなく、そのような機会があったとしても、その情報を入手するには、個人のネットワークか、各個人がそれぞれに情報を集めなければなりませんでした。受講後の防災・減災活動の場も各個人にゆだねられており、様々な自然災害の教訓や防災・減災に携わる人材を活用しきれていなかったように思います。防災・減災について学べる機会、防災・減災に関わる方の活動状況など、岩手の防災・減災情報をプラットホーム化することによって、各団体・個人のネットワークの構築と、意欲的に学びたい方へのサポートを行うことが可能となります。また、このネットワークは、もしもの時の共助と減災力に繋がり、さらには、今後の災害に備えている地域などへの、防災のソフト対策としてのモデルケースとしても寄与するものと思います。
今後の活動の方針・展望:

今後も防災士会岩手県支部や、防災活動を行っている他の団体と連携し、自主的に学ぶ意欲を持っている方々との勉強会を継続的に開催したいと思っております。将来的には、行政や教育機関、各団体のアドバイザーも行っている越野氏からアドバイスをいただきながら、行政や他の団体と連携して、防災・減災に関する情報のプラットホームを作っていきたいと思っております。

【本件に関する問合せ先】
一般社団法人トータルセーフティネット
担当:新沼 真弓
Tel:080-6050-0358
Mail:n.mayumi115@gmail.com
URL: https://safety-net115.storeinfo.jp/
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