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連携制度

連携セミナー制度

「ビューティーフード勉強会」

平成31年1月26日(土)に、会席料理丸勝(宮城県栗原市)にて、「ビューティーフード勉強会~地産地消とビューティーフードを通して栗原の食の未来を考える~」を開催しました。

主催:
栗原市農泊推進協議会
共催:
くりはらファーマーズプロジェクト、有限会社耕佑、一般社団法人くりはらツーリズムネットワーク
開催日時:
平成31年1月26日(土)17:30~21:00
開催場所:
会席料理丸勝(宮城県栗原市)
参加人数:
25人
開催概要:
栗原市農泊推進協議会は、ビューティーフード研究家の室谷真由美氏を迎えマクロビの考え方、ライフスタイルを学ぶ「ビューティーフード勉強会」を開催しました。マクロビオティックは地産地消との相性がよく、魚の取れない栗原では郷土料理のアレンジがそのままマクロビメニューとして提供できるので、健康食を提供できる地域として参加者にアプローチを図りました。これにより、マクロビオティックやベジタリアンメニューを希望する顧客の需要を栗原でつかめるのではないか、そういった需要に対するツアー造成などができることについて、参加者と一緒に考えることができました。また、具体的な手法として、マクロビメニューの料理教室、ケールマフィンの作り方講座も併せて行い、飲食店関係者や農業、観光関係者に対し具体的なイメージを持たせることができました。

講演内容:

① 17:30~19:00「ビューティーフードについての講演」
         講師:ビューティーフード協会 代表 室谷真由美氏
 ご自身の経歴、マクロビオティックとは何かについて話されました。例えば、陰(身体を冷やす作用がある)と陽(身体を温める作用がある)の食べ物があり、それらをうまく組み合わせて食事をすることなどの話をされました。

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また、世界のビューティーフードの潮流と日本の潮流についてお話しいただきました。世界ではベジタリアン向けの食事はスタンダードで提供されており、ピザやハンバーガーなども対応しています。不自由せずに食事できるのが当たり前になっています。日本でも近年はかなり増えています。1,000件以上ありますが、まだまだ訪れていない店があります。都内だけではなく地方にも広がっています。
 さらにこれからのビューティーフードについてお話しいただきました。我慢ではなく自然体でベジタリアンフードを楽しめるビューティーフードの考え方が広がれば良いと思っています。特に栗原市での地産地消の動きを聞いていると、ビューティーフードとすごく合うので、こういう地域からビューティーフードの広がりができてくれば良いと思います。
 参加者より、「おいしい玄米の食べ方について教えていただきたい」と質問があり、「品種にもよりますが水付けと水加減が大事」とお答えいただきました。「陰と陽の食べ物にはどんなものがあるのか?」の質問には、図表で解説していただきました。「ベジタリアンの方は目の前で肉を食べていても不快にならないの?」という質問には、「あまり気にしている人をみたことがない」とお答えいただきました。

② 19:00~20:00「マクロビメニューの料理教室」
         講師:料理人 鈴木隆行氏、会席料理丸勝 店長 江口志麻氏
 鈴木氏からは、ケールマフィンの作り方を教えていただきました。材料の選び方、混ぜ方のコツなどをお話しいただきました。江口氏からは、栗原産ケールの特徴について、普段の扱い方について、保存方法などを教えていただきました。
 参加者からは、材料がない場合の代替えについて質問がありましたが、「無理して同じものを用意する必要はありませんし、できるところからでよい」とお答えいただきました。その他、「ケールはどこで買えるか?」などの質問があり、地元の産直やスーパーで購入可能なことをお話しいただきました。

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鈴木隆行氏

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江口志麻氏

③ 20:00~21:00(試食をしながら)

・「栗原の観光と食について」
 講師:栗原市観光物産協会(ツアーコーディネーター) 小野寺晃越氏
 栗原の観光客の動向(嗜好)や、観光客が求める食について、栗原で人気のある飲食店と食事メニューについてお話しいただきました。
 参加者から客単価を知りたいと質問があり、ランチで500~2,000円、デイナーは1,500~4,000円とお答えいただきました。また、参加者からは観光客が夕食をする場所が少ないという声もあがりました。

・「地産地消への取り組み」講師:会席料理 丸勝 社長 阿部朗氏
 丸勝の歴史、なぜ地産地消に取り組むのか、栗原の食文化の継承とはどのようなことかについて、お話しいただきました。
 参加者から、「栗原でよかったと思うことはなにか?」という質問には、「思いの強い生産者がいることや、おいしい食材を揃えることができる」とお話しいただきました。

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小野寺晃越氏

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阿部朗氏

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活動した成果:
参加者は、栗原市内飲食店関係者や、農業・行政関係者が主で、ベジタリアンメニューの開発や地産地消の取組みについての質問が多く上がった。いかに栗原とマクロビオティックの考え方の相性が良いか、納得した様子で、参加者どうしで新たな取組みを考える様子も伺えた。
今後の活動の方針・展望:

復興から地方創生のステージへ進んでいくための足掛かりになるよう、今回参加した栗原市内飲食店関係者や農業・行政関係者とさらなる連携をとり、ビューティーフードを楽しめるイベントやメニュー開発を進めていきたい。

【本件に関する問合せ先】
栗原市農泊推進協議会
担当:小野寺 晃越
Tel:0228-25-4166(栗原市観光物産協会内)
Mail:kurihara.farmers@gmail.com