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連携制度

連携セミナー制度

食べる!遊ぶ!復興支援する!! 気仙沼出張屋台村@南京町広場

平成31年1月17日(木)~18日(金)に南京町広場(兵庫県神戸市)にて開催しました。

主催:
摂南大学「気仙沼出張屋台村@南京町広場」実行委員会
共催:
南京町生誕150年記念事業実行委員会
後援
気仙沼市/気仙沼商工会議所/気仙沼地域戦略/気仙沼観光コンベンション協会/
神戸市/神戸観光局/学校法人常翔学園/復興庁
開催日時:
平成31年1月17日(木)~18日(金)11:00~17:00
開催場所:
南京町広場(兵庫県神戸市)
開催概要:
摂南大学「気仙沼出張屋台村@南京町広場」実行委員会は、南京町広場で震災復興支援のための事業「食べる!遊ぶ!復興支援する!!気仙沼出張屋台村@南京町広場」を開催しました。南京町生誕150年記念事業の一環として開催したものであり、摂南大学の学生有志が中心となって企画・運営しました。2017年3月に惜しまれつつ閉村した宮城県気仙沼市の「復興屋台村気仙沼横丁」を南京町広場で復活させ、気仙沼の特産品、復興の歴史、観光地としての魅力と"中華街"南京町の魅力を同時に発信しようという「新しい復興支援のカタチ」を展開しました。また、阪神・淡路大震災が発生した1月17日に事業を開催することにより、大震災の記憶を風化させないことも目的としました。

企画内容として、気仙沼の郷土料理等を提供する「飲食ブース」、気仙沼特産品の販売を行う「物販ブース」、サメの歯キーホルダー作りなどの体験型観光コンテンツで気仙沼の観光地としての魅力を伝える「観光ブース」、展示のほか震災語り部等を招いての講話を体験できる「歴史ブース」を設置しました。

講演の概要:

①気仙沼観光コンベンション協会所属の語り部、尾形幹男氏に震災当時のお話をしていただきました。17日、18日ともに、2回ずつ講演を行いました。第1回:11:30~12:30、第2回16:00~17:00。各回15人ほどの聴講者で会場が一杯となりました。津波避難に際して近所同士の共助が非常に重要であることなど、被災の現場対応に関する知見・教訓等が語られました。津波でお母さんをなくされた中学生の手紙を読み上げる場面では、会場で涙を流される方がいらっしゃったりと、改めて震災の恐ろしさ、命の尊さを学ぶ機会となりました。

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②「ちょいのぞき気仙沼」インストラクターの菅原理香氏に、体験型観光としてサメの歯キーホルダーづくりの指導をしていただきました。17日、18日ともに、13:00~14:30、で行いました。各回、5~10人の参加者がありました。細かい作業ながら和気あいあいと楽しんで制作されていました。

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③気仙沼復興屋台村関係者3名から屋台村の歴史と震災復興の道のりについて話をしていただきました。小野寺雄志氏からは、復興屋台村気仙沼横丁の元事務局長のお立場から、復興屋台村のできた経緯やその後の概要についてお話しいただきました。熊谷友志氏からは、復興屋台村に出店していて、様々な復興支援者と交流してきたことについてお話しいただきました。熊谷美幸氏からは、元「気仙沼横丁を残す会」代表として、会の活動内容について話をしていただきました。17日、18日ともに、15:00~15:30で行いました。各回10名ほどの聴講者が参加し、全国からの復興支援ボランティアをはじめ、復興作業に携わる方々との屋台村での心通う交流、食を通じて気仙沼の良さを全国に発信していこうとする意気込みが語られました。

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活動成果:
気仙沼市及び神戸市ともに大震災を経験した地域が、本事業を通じて人的、経済的に連携されました。特に、気仙沼が積極的にPRしているメカジキをはじめとして、気仙沼産海産物の魅力を中華街である南京町およびそこに来られた方に知らしめることで、神戸をはじめとした関西圏の多くの方に対して気仙沼の認知度を向上させ、流通の可能性を開いた点は被災地支援という観点から大きな成果です。また、大学主催による学生主体での企画運営であったことから、社会人基礎力の養成、および若い世代への震災復興に関する生きた教育活動が行えました。
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今後の活動の方針・展望:

事業終了後には、今後も定期的な事業開催を両地域、更には熊本市など他の地域にも広げていくことを話し合いました。これらの活動を通して、被災地と他の地域との人的・経済的連携を進めていきたいと考えています。

今回の事業を通じて、今後も継続的な被災地連携活動への大学教育からの貢献を行っていきたいと考えております。


【本件に関する問合せ先】
摂南大学
担当:植杉 大(経済学部・教授)
Tel:072-839-8113
Mail:uesugi@econ.setsunan.ac.jp