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連携制度

連携セミナー制度

平成30年3月11日(日)に、311未来へのつどいPeace On Earth実行委員会が主催する「311未来へのつどいPeace On Earth」が開催されました。

311未来へのつどいPeace On Earth実行委員会の「311未来へのつどいPeace On Earth」が連携セミナー制度に採択されました。同イベントは、平成30年3月11日(日)に日比谷公園(東京都千代田区)にて開催されました。

主催:
311未来へのつどいPeace On Earth実行委員会
参加団体:
特定非営利活動法人ボランティアインフォ、アースガーデン
開催日時:
平成30年3月11日(日)11:00~18:00
開催場所:
日比谷公園芝生広場・噴水広場周辺
開催概要:
ボランティアインフォ、アースガーデンが運営する311 未来へのつどい Peace On Earth実行委員会では、東日本大震災の追悼イベントとして「311未来へのつどいPeace On Earth」を2012年から開催しています。毎年多くのゲストと来場者を迎え、関東圏における東日本大震災の追悼イベントとして最大規模を誇っています。当日は好天に恵まれ、当初の想定を超える約5,000人の方々にご参加いただきました。3月11日2時46分の黙とうには会場一杯に皆さんが集まり黙とうを捧げました。 本年は被災地で活動している方々を講師として迎え、以下のトークテーマについて議論しました。 ■「ピースオンアース from 福島」
震災からの7年間に私たちピースオンアースの活動で密接に関わらせていただいてきた福島県飯舘村村議の佐藤健太氏と南相馬よつば保育園の近藤能之氏のお二人に、飯舘村と南相馬市のこの7年の様子をお聞きしました。
それぞれの地域の除染の取組について伺ったところ、近藤さんが副園長を務めるよつば保育園は私立だった為に除染が遅れ、自分たちスタッフとボランティア、父兄が一緒に除染をしたとのことでした。自分達で進められたことが結果的に、その後の安心につながったというお話がありました。震災から月日が経った今、南相馬はベビーブームの時期が来ているそうです。自分たちで安心安全をつくることができたからこそ、親や親戚に近い暮らしを選んでのUターンが増えていることが考えられるとのことでした。 一方、佐藤さんの飯舘村は避難区域だった為に自分たちでは除染を行えず安心が持てない、以前の自給自足自立的な地域に戻れないことへのジレンマがあるというお話がありました。そうした状況ではあるものの、飯舘村で居住制限解除後に戻った人は1割程度ですが、コンビニが復活し、道の駅が出来て新しい蕎麦屋さんができるなど、徐々に村が変化している様子を伺いました。村人が周辺自治体を中心にバラバラに住んでいるため、佐藤さんが村議になる選挙の時の大変さのお話なども印象的でした。
311未来へのつどいPeace On Earth 311未来へのつどいPeace On Earth
■「石巻リボーンアートフェスティバルの未来へ」
昨年、石巻で開催し復興への一里塚として話題となったReborn-Art Festival実行委員会運営事務局のボランティア・コーディネーター鈴木茜氏を迎えお話を伺いました。リボーンアート・フェスティバルは、石巻中心市街地と牡鹿半島にて、国内外の現代アーティストたちの作り上げた作品を地元の方々の協力のもと展示するとともに、音楽イベントや地元の食材を使ったそこでしか味わえない食事を提供するお祭りです。
トーク会場には、リボーンアート・フェスティバルに参加した沢山のボランティアが集まりました。さながら同窓会の様子で、とても和気あいあいと交流が行われました。石巻出身の鈴木氏が、震災後にどのような経緯があってリボーンアート・フェスティバルのために石巻に帰ってきたのか、鈴木氏の物語を聞く機会にもなりました。地元の皆さんの「震災で助けられたからこそお返しをしたい」という意識なども語られました。 客席からはボランティアに参加したメンバーから、石巻でのアートフェスティバルだからこその楽しい様子の想い出やエピソードも話され、会場ではじめて興味を持った参加者にボランティア参加への呼びかけを行う機会を得ることができました。 ■「311から422アースデイ未来へのつどい」
宮城大学の風見正三教授と環境保護活動家であるC.W.ニコル氏と共に、震災以来お二人が関わった東松島での復興支援「森の学校」プロジェクトのお話をお伺いしました。「森の学校」プロジェクトから地球環境や市民意識の場「アースデイ」の各地の連携の様子へとお話は広がりました。
■「311が私たちに伝え続けるもの」
福島県南相馬市に拠点を置く株式会社北洋舎クリーニング代表取締役の高橋美加子氏をお迎えして、ピアニストのウォン・ウィンツァン氏、明治学院大学教授の辻信一氏と共に、311東日本大震災からの日々での、私たちの課題や社会のあり方、未来に向かう希望のお話が展開されました。
福島県の原発被災地での補償問題の複雑さ・問題などが共有されました。被災により生活基盤が揺さぶられ、社会的な困難に向きあう中で、みんなが哲学者のように深く考えざるを得なかった311からの日々を振り返ると、一度失わないと見えないものがたくさんあることがわかりました。絶望があって始まること、絶望を超えていく先での希望、という生きることの根本について考えさせられる場でした。 震災の風化を強く感じ、今年の開催にどれほどの方々が集うのかと思いましたが、当日は本当に沢山の方々に集まっていただけました。まだまだ311東日本大震災からの社会と現実に向きあう意識のある方々が沢山いるのだと登壇の皆様も力強く感じ、元気のエネルギーを充電している様子があきらかで、とても嬉しく感じました。 トーク・プログラムで共有されたことはどれも具体的で、登壇者の皆さんがこの7年間現実と課題に向きあってきたことが深く実感されるお話ばかりで、来場の皆様は熱心に聞き入っていました。その真剣な様子と沢山の人々の姿に、この場で共有されたお話とエネルギー、確認された人のつながりがこれからの復興・創生にダイレクトなエネルギーとなっていくことを実感しています。 東日本大震災から時間の経過が進み、世間からの興味関心が東北になかなか向きにくくなっている今でも、東北ではたくさんの人が震災からの復興や新しいまちづくりに取り組んでいることが現在進行形で活動されている方々のお話からよくわかりました。 年に1回でもいいので、「東北の今」を聞き、知り、そして何かアクションをしてもらえるきっかけの場として、「311未来へのつどいPeace On Earth」が役立てられればいいなと思っております。ご支援いただきありがとうございました。
 
【本件に関する問合せ先】
NPO法人ボランティアインフォ
担当:北村 孝之
Tel:090-8387-9797
Mail:kitamura@volunteerinfo.jp
URL:http://peaceonearth.jp/