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連携制度

連携セミナー制度

平成29年11月22日(水)に、チームj-culture2020が主催する「伝統日本文化の魅力的な発信アイデアを考えるフューチャーセッション~業界を超え気仙沼から変革を起こす30人~」が開催されました。

チームj-culture2020の「伝統日本文化の魅力的な発信アイデアを考えるフューチャーセッション~業界を超え気仙沼から変革を起こす30人~」が連携セミナー制度に採択されました。同セッションは、平成29年11月22日(水)に気仙沼市総合市民福祉センターやすらぎにて開催されました。

主催:
チームj-culture2020
協賛:
(一財)大日本蚕糸会、東京山喜(株)、畳でおもてなしプロジェクト、(株)長沼
協力:
(有)たかはし、渋谷をつなげる30人、(株)みずほフィナンシャルグループ
開催日時:
平成29年11月22日(水)13:30~18:00
開催場所:
気仙沼市総合市民福祉センターやすらぎ
※同日18:30~20:30に、気仙沼プラザホテルにおいて成果発表兼交流会を実施
開催概要:
2020年には東京オリンピック・パラリンピックという日本文化を国内外に発信する最大かつ最良の機会が迫っている一方、伝統的な日本文化関連産業の市場は、全国的に縮小が進んでいます。一方、東日本大震災後の宮城県では、異なる業界・文化・地域の視点を取り入れたことで、伝統産業である着物産業や畳産業に新たなイノベーションが起き、まちの活性化や新たな人材交流の機会につながっている事例が出てきています。そこで、伝統的な日本文化を支える着物、畳、お茶、お花の4つの業界が垣根を超え相互に連携しながら日本文化の発信貢献に取り組んでいるチームj-culture2020と東北の仕掛け人が、相互に、業界や地域を超える新たな日本文化を発信するためのアイデアや、伝統文化産業の未来を共に描くためのフューチャーセッション(未来会議)を、宮城県気仙沼市にて開催いたしました。 フューチャーセッションには、着物、畳、お茶、お花の4つの業界の関係者、気仙沼の方々に異業種のメンバーも加えた計42名が参加しました。
加生健太郎氏の説明の様子 まず、ファシリテーターである(株)フューチャーセッションズの加生健太郎氏から、セッションを気仙沼で実施する意味について説明があり、「伝統日本文化関連産業従事者」、「気仙沼を熱く盛り上げている方々」、「異業種のメンバー」の3つが混ざることで、伝統日本文化の魅力的な斬新でエッジが効いている発信アイデアをたくさん生むことという本セッションの目的が共有されました。加生健太郎氏の説明の様子
7つのグループに分かれた自己紹介のあと、業界関係者、気仙沼の方々、異業種の方々によるインスピレーショントークが行われました。本セッションへの意気込みや期待が熱く語られたほか、イラストレーターやクラウドファンディング業など異業種の方々と日本文化との接点など、これまでにはない切り口での情報共有が行われ、参加の方々が深く聞き入っていました。
インスピレーショントークの様子インスピレーショントークの様子
ワールドカフェの様子
続くワールドカフェでは、インスピレーショントークにおいて各自が可能性を感じた話題について、グループでの共有を行いました。 伝統日本文化に新たな話題を組み込み参加者の中に芽生えた斬新なアイデアの芽をグループで共有することで、お互いの考えに広がりを増すことができました。ワールドカフェの様子
ここでグループを変えて、ブレインストーミングが行われました。各参加者が、日本文化の魅力的な発信のために重要と思うキーワードを書き記し、グループ内で共有しました。他者の意見も含めて面白いと思うキーワードを選定したあと、グループの入れ替えによる別グループの意見の吸収、さらにグループを戻して意見の共有と発表が行われました。これにより、各参加者は自身のアイデアの輪郭を明確にしていくプロセスを肌で感じることができました。
ブレインストーミングの様子ブレインストーミングの様子
新たな日本茶の楽しみ方についてのデモンストレーションの様子 休憩をはさんで、塩竈市にある(株)矢部園茶舗の矢部亨社長により、新たな日本茶の楽しみ方についてのデモンストレーションが行われました。 矢部社長は「氷水(ひょうすい)仕立て」というこれまでにはない日本茶の提供を行っており、JR東日本の豪華寝台列車「トランスイート四季島」でも採用されています。茶葉を入れた急須に氷をこれでもかとばかりにぎゅうぎゅうに詰め、そこに水を注いで攪拌し、バーテンダーのようにリキュールグラスに一気に注ぎ入れます。新たな日本茶の楽しみ方についてのデモンストレーションの様子
試飲では、これまでのお茶の概念を覆す味に、参加者の間に感嘆の声が広がりました。 新たなお茶の楽しみ方に加え、外国で提供した時のお話や、着物、お茶、畳の融合など、ジョークを交えながらも尖ったアイデアを次々に披露して行く矢部社長の軽妙なトークに、参加者一同大いに盛り上がりました。
チームディスカッションの様子 続いてセッションはマグネットテーブルに移行しました。各自が日本文化の魅力的な発信の企画アイデア出しを行い、それをペーパーに記載します。さらに、会場内で同じようなアイデアを持つものを探し出し、チームアップが行われました。 着物で運動会、着物で働く、世界の盆踊りなど7つのチームに分かれた後、チームごとにプロトタイピングに移りました。チームでディスカッションしながら発信のテーマを決めて、アイデアをイメージ図として具現化させ、さらに、必要と考えるリソースを洗い出し、一枚の企画案にまとめます。チームディスカッションの様子
セッションスタートからわずか4時間で、これまで触れ合ったことのない人々が業界・地域を超えてお互いの知見をぶつけ合いながらアイデアの芽を産み出し、それがエッジの効いた一つの企画としてまとまっていきます。こうしてまとまった企画に「×気仙沼」という観点を取り入れ、各チームからプレゼンテーションが行われました。
各チームのプレゼンテーション様子各チームのプレゼンテーション様子
集合写真集合写真
なお、フューチャーセッション終了後には、気仙沼プラザホテルにおいて、成果発表会兼交流会が行われました。
フューチャーセッションでまとめた企画への講評 気仙沼市の菅原市長をはじめ、気仙沼市役所、地元金融機関の方々などさらに大勢の方々にご参加いただき、フューチャーセッションでまとめた企画への講評を頂戴しました。 続く交流会では、気仙沼市の方々と4業界、異業種の方々が混じり合い、さまざまな議論が交わされ、お互いのネットワーク・知見を広げることができました。今後の被災地の発展そして業界の発展、ひいては日本文化の国内外への魅力的な発信に向け、大いなる一歩を踏み出すことができたと確信する会になりました。フューチャーセッションでまとめた企画への講評
チームj-culture2020では、今回得られたアイデアを今後さらにブラッシュアップさせ、実際の発信に結び付けて行くことを計画しております。
 
【本件に関する問合せ先】
チームj-culture2020
担当:事務局長 渡邊((一社)日本きもの文化連絡協議会代表)
Tel:090-8503-9882