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連携制度

連携セミナー制度

平成29年3月11日(土)に、東北・夢の桜街道推進協議会が主催する「東北復興支援シンポジウム~桜が紡ぐ東北の未来」が開催されました。

東北・夢の桜街道推進協議会の「東北復興支援シンポジウム~桜が紡ぐ東北の未来」が連携セミナー制度に採択されました。同シンポジウムは、平成29年3月11日(土)に東京ウィメンズプラザ・ホールにて開催されました。

主催:
東北・夢の桜街道推進協議会
共催:
美しい多摩川フォーラム、美しい山形・最上川フォーラム
後援:
(一社)全国信用金庫協会、(一社)東北地区信用金庫協会、(一社)東京都信用金庫協会、(一社)共同通信社
開催日時:
平成29年3月11日(土)14:00~16:15
開催場所:
東京ウィメンズプラザ・ホール
開催概要:
東北・夢の桜街道推進協議会は、東日本大震災発生に伴う東北復興支援のため、官民広域連携・協働を推進することを目的とした組織です。当協議会では「東北・夢の桜街道~桜の札所・八十八ヵ所巡り」という交流人口増加(=観光振興)策を基本とする東北復興支援プロジェクトを推進してまいりました。他方、震災後丸6年が経過し、「震災の記憶の風化」が一段と進んでいます。こうした状況下、改めて震災の原点に立ち返り希望が持てる東北復興へのあり方を探るため、今回のシンポジウムを開催しました。当日は、募集人員(200名)を上回る230名に来場いただきました。
シンポジウムシンポジウム
第1部のルーシー・ウォーカー監督作品「津波そして桜」(日本未配給・2012年・第84回アカデミー賞 短編ドキュメンタリー映画賞ノミネート作品)は、被災地の方々が折れた枝の桜や海水に浸かった桜が春に花を咲かせている姿に自身の姿を重ね、未来への希望を託して立ち直っていく姿をドキュメントした感動的な作品です。また、桜が日本人にとって如何に大切な文化であるかを気付かせた映画でもあります。アンケートでは、「深く感動すると同時に記憶の風化という現実を突きつけられた」、改めて「決して震災を忘れてはいけない」、「後世に語りつないでいくことが如何に重要であるかを気付かされた」とする感想が多数寄せられました。なお、「これを機会に今年の春は『東北・夢の桜街道』に出かけ、復興を桜旅で応援したい」との声も寄せられました。
パネルディスカッションパネルディスカッション
第2部の篠塚英子氏(お茶の水女子大学名誉教授、元人事院人事官)からは、各種データ(人口推移、避難者数、仮設住宅等入居状況等)をもとに被災地の現状をお話しいただきました。そのうえで、東北復興に向けて必要な6つのキーワード(①人、②心、③モノとサービス、④お金、⑤魅力的な地域を呼び戻すと共に、⑥東北復興を世界に発信し続ける)に基づいて、復興のあり方を示していただきました。アンケートでは、「データの説明により理解が進んだ」、「6つのキーワードの重要性を認識した」との感想が多く寄せられました。最後のパネルディスカッションでは、当協議会の会長である細野助博(中央大学大学院教授、美しい多摩川フォーラム会長)が協議会の各種事業(桜街道事業の多様化、インバウンド事業、通年化を見据えた「東北酒蔵街道」の創設等)を説明しました。また佐藤浩二氏(全国信用金庫協会会長、多摩信用金庫会長)が、中小企業向けビジネスフェア等の信用金庫業界の取組を報告しました。さらに、被災者でもある樋口郁雄氏(東北地区信金協副会長・福島信金理事長)は、交流人口増加の観点から全国の信金に福島旅行を呼びかけて効果を上げたほか、「子ども対象の桜の絵画コンクール」を開催し、子どもに地域への誇りを育んだ経験をお話しされました。続いて被災地の釜石に駐在している地域づくり団体の山口里美氏(一般社団法人RCF釜石コミュニティ支援プロジェクトマネージャー)が、復興計画に対する集落内の合意形成、復興公営住宅の自治会づくり、祭りの復活等について説明されました。アンケートでは「震災の記憶の風化を防ぐには、シンポジウムの継続やPRが必要」との指摘があったほか、当協議会で促進している「観光による経済的仕組みを作ることの重要性が理解できた」との感想が多くありました。また、「桜旅や酒蔵旅など一人でも出来ることを地道に続けることが重要である」とのエールもいただきました。当協議会では、今後、東北復興支援スキームに、夏の祭り街道、冬の雪見街道を加え、年間を通して魅力ある東北の観光資源を世界に発信し、一段と交流人口の増加を図ってまいります。
 
【本件に関する問合せ先】
東北・夢の桜街道推進協議会
担当:宮坂 不二生
Tel:0428-24-5632
URL:http://www.tohoku-sakurakaido.jp