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連携制度

連携セミナー制度

平成29年2月10日(金)に、特定非営利活動法人経営支援NPOクラブが主催する「福幸プロジェクト5周年記念 セミナー&交流会」が開催されました。

経営支援NPOクラブの「福幸プロジェクト5周年記念 セミナー&交流会」が連携セミナー制度に採択されました。平成29年2月3日(金)に、都道府県会館にて開催されました。

主催:
特定非営利活動法人経営支援NPOクラブ
開催日時:
平成29年2月10日(金)13:00~18:00
開催場所:
都道府県会館
開催概要:
経営支援NPOクラブは、「福幸プロジェクト5周年記念 セミナー&交流会」を連携セミナー制度を活用し、開催しました。
福幸プロジェクト5周年記念 セミナー&交流会福幸プロジェクト5周年記念 セミナー&交流会
セミナーでは最初に高宮光敏県会議員様から、福幸PJとの関わりをお話し頂き、さらに解決すべき課題の多い福島県を「ピンチをチャンスに」の精神で改革していきたいとの力強い言葉を頂きました。 続いて、当NPOとは一番古い付き合いであるオーガニックふくしま安達の関代表より、「有機農業で目指す福島の復興」と題して、有機農業への挑戦を仲間たちと続けている様子を色々な角度から説明して頂きました。オーガニックふくしま安達様とは、生産物の輸送を専門家に委託し首都圏での顧客獲得を図るというビジネスモデルの構築を、風評被害からの脱皮を図ることも目指し続けています。経営支援NPOクラブは、来年度以降も有機農業の推進に力を注いでいるオーガニックふくしま安達の製品の購入、ツアー訪問を継続していきます。 続いて、会員数200名を超えるNPO法人ゆうきの里東和の武藤理事長より、「災害からの自立復興を目指す取組」について伺いました。同法人は、地域の自立復興を目指して、農業だけではなく、加工品の製造販売、肥料の製造販売、イベントの開催、農家民宿の経営、そして「道の駅東和」の運営も行っています。さらに他の地域からの農業定住希望者に、1年間の農業指導を衣食住の心配なしに提供する活動も10年以上続けています。その結果20名を超える新たな住民が東和に移り住み、営農を始めました。営農を始めた人たちのなかで、誰一人とも震災のあとこの地を去る人はいなかったということでした。 続いて、若い感性で農業を見つめ直そうとしている福島の青年たちが2015年3月に設立した一般社団法人クールアグリの大野代表理事にお話し頂きました。農業を単に生産する場だけではなく、人々が交流する場とも捉えようと、様々なイベントを企画・開催しています。果樹園ツアー、農園バーベキューなど、家族が自然の中で一日を楽しく集うことが出来る場を提供するという考えに、若い人の感性と実行力を感じました。
一般社団法人クールアグリの大野代表理事一般社団法人クールアグリの大野代表理事
続いて、大震災で壊滅的な被害を受けた山間の人口わずか400人の温泉町に、総額10億円を超える発電事業を起こしたのが福島市の株式会社元気アップつちゆです。小水力と温泉熱バイナリ―発電事業をベースに次々と新しいアイデアでこの地区の再生整備を進めている状況を、同社加藤代表取締役に「再エネ活用による土湯温泉のまちづくり」と題してお話し頂きました。同法人は、バイナリー発電の冷却水排水を利用して「湯快な温泉エビ養殖事業」にも着手しています。大震災による損傷で廃業したホテル・旅館の建物・跡地等を利用して、観光交流センター・大駐車場の整備、町おこしセンターの開設、ランドマークとなる大公衆浴場の建設を行うなど、たくましい復興力を感じました。 続いて、産業技術総合研究所・福島再生可能エネルギー研究所の坂西所長代理にお話し頂きました。福島再生可能エネルギー研究所が行っている研究開発を丁寧に解説して頂き、難しい内容も大変わかりやすいものになりました。またこうした研究から生まれたシーズを毎年冊子にまとめ、産業界に広く紹介されているとのことです。こうしたシーズの活用を図ることも、当NPOとして一つのミッションと考えます。 最後に、復興庁久保田参事官からは、この大震災復興を契機に「新しい東北」の創造を目指して復興庁が取り組んでいる施策のコンセプトと具体的な展開について、実例を交えてお話し頂きました。復興庁では、当NPOも会員となっている、「新しい東北」官民連携推進協議会というプラットフォームにおいて、「コミュニティ形成を支える仕組」と「ビジネスを支える仕組」を2本の柱とし、平成25年度から平成27年度にかけ、「『新しい東北』先導モデル事業」を実施してきたほか、今年度から「『新しい東北』復興・創生顕彰制度」を創設するなど、様々な施策を実施しているとのことでした。今回のイベントは、この「新しい東北」官民連携推進協議会の連携セミナー制度を活用しています。
福幸プロジェクト5周年記念 セミナー&交流会福幸プロジェクト5周年記念 セミナー&交流会
また、福幸プロジェクトで連携した各団体・組織のパンフレットや説明資料、さらには各団体が生産しているものの展示を行い、講演者及びその関係の方々に推薦して頂きました。オーガニックふくしま安達の佐藤良喜さんは、わざわざ自作の甘い人参をキャリーバッグいっぱいに詰め込んで「お土産です」と持ち込まれ、皆さんにお裾分け下さいました。望外のプレゼントでした。セミナー後は、交流会を開催し約70名に参加いただきました。交流会では、経営支援NPOが支援している演奏グループであるエル・マジェスタのボランティア演奏もあり、初めて出会った参加者同士が歓談、意見交換、情報交換をされ、大きな効果があったと思います。半日という短い時間でしたが、これまで連携した団体や一般の参加者など、約110名が集まりました。参加者からは我々の予想を上回る評価を頂いています。これから新しい年度に向けて、今日の結果を踏まえた年度活動計画を策定していきます。
 
【本件に関する問合せ先】
経営支援NPOクラブ
担当:事務局長 多田 泰夫
Tel: 03-5577-6785
URL:http://www.ka-npo.com/