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連携制度

連携支援制度

地産地贈プロジェクト 福島の今を知る!”いいもの”試食勉強会

令和元年11月27日(水)に、ホテルハマツ2F福寿の間(福島県郡山市)にて、「地産地贈プロジェクト 福島の今を知る!”いいもの”試食勉強会」を開催しました。

主催:
株式会社スペースワン
開催日時:
令和元年11月27日(水)18:30 ~ 20:00
開催場所:
ホテルハマツ2F福寿の間(福島県郡山市)
参加人数:
20人
開催概要:

震災から8年が経過し、多くの方々の支援によって復興が進んできました。福島県としても県内の農水産物の安全性をアピールし、県産品の消費も上がりつつあります。

弊社では本来カタログ製作や首都圏での販売会などのイベントを通し、県産品を販売していますがそのノウハウを生かしつつ、地元福島県の活性化につながるための活動をしていきたいと考えています。

その中で、生産事業者から「県外にばかり目を向けているでは」という問題提起をいただき、地産地消の重要性について意見を頂きました。また、県外向けに”福島県の特産品“として発信しているにも関わらず、地元の住民からは知られていないといったの現象が起きていることに気づきました。地元の活性化のためには、県産品の地元での認知度を向上させ、地産地消の動きを加速させる必要があると考えました。
そこで、この度、地元の企業関係者や地産地消の取り組みを行っている方々を交え、福島県の特産品について学び、認知度の調査を行うイベントを開催いたしました。
今回初の試みですが、また、実際に県産品を試食してもらい、認知度調査を行いました。

セミナー内容:

今回は、福島県内で地産地消の取り組みを行っている株式会社いとうフーズ代表伊藤武氏、震災後、復興のために精力的に講演を行っている渡辺酒造本店 渡辺康広氏を講師に迎え、講演を実施。その後、県産品の試食及び認知度の調査を実施しました。

<講演1>
講師:株式会社いとうフーズ 伊藤武氏

伊藤氏は、お肉博士1級を取得しており、福島県内でも「お肉教室」を開催するなど常に消費者の気持ちに寄り添う事を考えていらっしゃいます。今回は、福島牛についての講演を実施しました。

講演では、和牛と国産牛の違いとして、和牛は牛の品種であるが、国産牛は品種を示すものではないといった牛肉の話題や、福島牛特有の魅力についてお話いただきました。セミナーに参加された方々も、普段あまり深く考えていなかった内容に頷きながら真剣に聞き入っていました。特に、福島牛の魅力については、“ふくしま”のブランド力のひとつであり、改めて地元へ魅力を伝え、認知度を高めることが重要であると気づかされました。


<講演2>
講師:有限会社渡辺酒造本店  渡辺康広 氏

渡辺氏からは、原発事故が発生した時に県酒造組合の酒米対策委員長を務められており、県産米(酒米)の放射能対策を取るべく奔走されたご経験をお持ちです。講演では、原発事故以降の風評被害払拭の取組や、福島県の食の魅力についてお話いただきました。

渡辺氏は、学生時代に土壌学を専攻し、放射線化学を学んだ経験を生かし、酒蔵や酒米農家と共に取り組んできた風評被害への対策についてお話いただきました。製造する日本酒の質の向上を目指し、30年にもわたって仕入れ先や協力企業への調整をし、ようやく協力体制が整った矢先に東日本大震災・原発事故の発生という困難に見舞われたそうです。

また、福島県の食の魅力として、“浜・中・会津”それぞれの地域の風土特性や、各地域の特産品についてお話いただきました。米どころ、フルーツ王国、旨い魚介類。温泉に観光、そして旨い地酒が揃っており、全ての地域に魅力があることをご説明いただきました。また、福島県人が、力強く未曾有の震災も乗り越えようとしており、これからも福島県を盛り上げていこうといった話が語られました。

風評被害の払拭にむけた取組や、県内各地域の特産品について改めて学ぶとともに、これからは、私たち福島県民が“ふくしまらしいおもてなし”をしていく時代だと再認識する講義となりました。

<試食会>

講演を聴いた後、試食会を実施し、実際に県産品の魅力を感じるとともに、県産品の認知度についての調査を実施しました。

【試食会メニュー】
奥会津只見産コシヒカリ・会津銘産馬肉刺身・豚ロースさるなし味噌漬け・煌牛・魚さし・ホッケ干物・にしん山椒漬け・山都そば・雪小町純米大吟醸山田錦・米と糀だけの甘酒・さるなし100%ジュース・さるなしサイダー

今回の取組の成果:

実際に震災や風評被害を経験した県産品生産事業者の講演を聴き、福島県産品の魅力を学ぶことができました。また、風評被害の払拭への取組や品質向上に向けた努力を伺い、今回知った県産品の魅力を県内・県外に広めていくことの大切さに気付かされました。改めて“ふくしま”を考えるきっかけとなったと思います。

参加者には実際に試食していただき認知度を調査したところ、存在は知っていたけど食べたことが無い特産品が多くあることが判明しました。事業者が集まった試食会であっても、実際に食べたことない特産品が多いということは、一般の方が実際に召し上がったことがある特産品は少ないのではないかと考えています。地元に対して県産品の魅力を伝えるイベントや特集記事などを通じて、地産地消の動きを加速させることが重要だと実感しました。

【本件に関する問合せ先】
法人名:株式会社スペースワン
担当:吉田
Tel:024-954-9930
Fax:024-954-9935
Mail:shop@spacexone.com
URL:https://www.fukushima-ichiba.com/regist.php?type=sendmail