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連携制度

連携支援制度

平成30年9月29日(土)に、「東日本大震災の経験を伝え次に備える連携モデルの構築(その2)」を開催しました。

平成30年9月29日(土)に常葉大学水落キャンパス(静岡県静岡市)にて「東日本大震災の経験を伝え次に備える連携モデルの構築(その2)」を開催しました。

本事業は、平成30年9月2日(日)に番町市民活動センター(静岡県静岡市)にて開催した、「東日本大震災の経験を伝え次に備える連携モデルの構築(その1)」(主催:静岡市)の第2弾として、広域的な支援と受援の関係を強化することを意図して開催しました。

主催:
常葉大学
開催日時:
平成30年9月29日(土)14:00~18:15
開催場所:
常葉大学水落キャンパス(静岡県静岡市)
参加団体:
いわてNPO災害支援ネットワーク
開催概要:

いわてNPO災害支援ネットワークは、東日本大震災での経験、さらにはそれ以降に発生した岩手県内外での災害時(2016年の岩手県岩泉町での台風10号災害、2017年の秋田県豪雨、2018年の西日本豪雨)の災害ボランティア(特に災害ボランティアセンターの運営サポート)の経験を踏まえ、常葉大学の公開講座において、支援と受援の関係構築に関して静岡県民に伝える講演を行いました。本講座は南海トラフ地震の発生が想定される静岡県において、地域貢献に関わる大学関係者や学生、行政の防災担当者、社会福祉協議会ボランティアセンターの担当者、災害支援関連のNPO、一般市民など防災関係者が、ボランティアなどの援助を受け入れる能力が向上することを目的としています。


講演内容:
いわてNPO災害支援ネットワークの阿部知幸氏より、災害時には、被災者一人ひとりに寄り添い、災害ケースマネジメントする相談窓口が必要であることを講演しました。災害ケースマネジメントとは、災害発生後に被災者が直面する経済問題、雇用問題、住宅問題、家族問題、健康問題など、被災者ごとに異なるさまざまな困りごとに対して包括的に対応する支援のことです。岩手県では、東日本大震災での支援活動を重ねていく中で、災害ケースマネジメントを実践し、そのノウハウを蓄積してきました。この災害ケースマネジメントが、これから起きるであろう他地域での災害時にも、被災者支援に非常に有効であることを伝えました。

受講者からは、こうした窓口を静岡県で開設する場合、どのような方法で取り組むのがいいのかという質問があり、岩手県での実例をふまえ、静岡県でも被災者の支援に関係している弁護士やNPOなどと連携して開設することが良いということをアドバイスしました。

さらに、公開講座終了後に場所を移し、登壇者、聴講者、関係者が参加する交流会を行い、ボランティアを受け入れる際の宿営地の確保先や、今回のイベントの継続などについての議論を深めました。
活動した成果:
講演の受講、さらに交流会の場で講演者と参加者、および参加者間で対話をすることで、行政(静岡市)、静岡市の社会福祉協議会、地元(静岡市)のNPO、大学関係者、学生など多くの方々と岩手県のNPOとの間で互いの理解を深められたとともに、新たな関係を築くことができました。行政・大学とは今後も連携を深めていくことで共通の認識を持つことができ、学生とは今後開催する双方が毎年行っている3.11の追悼イベントで例えば映像中継するなど連携することとなりました。
復興・創生との関係:

災害後の生活再建を支援するための災害ケースマネジメントをワンストップで行う窓口の必要性を多くの方々に理解していただくことができました。今後災害が起きた際に、こうした窓口を開設することができるか、できないかでその地域の被災者への支援内容に大きな落差が生まれます。仮に静岡県で災害が起き、いち早く災害ケースマネジメントの窓口を開設することができれば、よりよい被災者支援を行うことが可能となり、早期の復旧復興に寄与すると考えられます。
今後の活動の方針・展望:

防災に関わる岩手と静岡との関係を今後さらに継続して深めていくこととし、いわてNPO災害支援ネットワークの経験を静岡に伝えるための講演や勉強会に取り組むほか、将来的には防災に関する協定の取り交わしも視野に入れます。また岩手県側からの人や資機材などの支援の体制を整えるとともに、静岡県側でのボランティアの受け入れなど援助を受け入れる能力を高めるための助言や提案を行っていきます。
【本件に関する問合せ先】
いわてNPO災害支援ネットワーク 
担当:寺井良夫
Tel:019-601-6482
Fax:019-601-6483
Mail:y-terai@saveiwate.jp
URL:https://www.facebook.com/IDRNPONW/