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連携制度

連携支援制度

平成30年9月2日(日)に、「東日本大震災の経験を伝え次に備える連携モデルの構築(その1)」を開催しました。

平成30年9月2日(日)に番町市民活動センター(静岡県静岡市)にて、「東日本大震災の経験を伝え次に備える連携モデルの構築(その1)」を開催しました。

「東日本大震災の経験を伝え次に備える連携モデルの構築(その2)」は、常葉大学主催で平成30年9月29日(土)に開催予定です。(開催済み)

主催:
静岡市
開催日時:
平成30年9月2日(日)8:30~13:00
開催場所:
番町市民活動センター(静岡県静岡市)
参加団体:
一般社団法人SAVE IWATE
開催概要:

一般社団法人SAVE IWATEは、静岡県主催の「平成30年度静岡市・静岡県総合防災訓練」の災害ボランティア本部運営訓練において、訓練に参加した市民を対象にボランティアの参加と受入れについて講演を行った。本講演は東日本大震災の経験を伝えることで市民の防災意識の向上を図ることを目的とした。併せてボランティア本部運営訓練に立ち会い、訓練についてのアドバイスも行った。


講演内容:
災害ボランティア本部運営訓練に参加した市民を対象に、一般社団法人SAVE IWATE 理事長 寺井良夫氏が講演を行った。

  • ① 東日本大震災時の地域の状況:初動期においてSAVE IWATEが行った活動の実例をもとに、安否情報の収集と発信の重要性を紹介。
  • ② 市民・地域として平時の備え:東日本大震災での国県等からの補助金助成金の獲得ができずに資金面で苦労したというような失敗例などを踏まえ、平時からの「心の準備」、「人のつながり」、「人・物・金を確保するための情報発信力」が重要であることを紹介。
  • ③ ボランティアの受入れやボランティアとしての活動:災害時にボランティアの果たす役割が高まっていることと、受援力を鍛えることの重要性を紹介。
  • ④ SAVE IWATEの活動について:岩手のNPOが現在進めている災害支援のネットワークの取り組みを紹介。


講演後、災害が発生した際の災害ボランティアセンターの立ち上げについて、静岡市、静岡市の社会福祉協議会、地元(静岡市)のNPOの方が災害ボランティアセンターの運営役、訓練参加者がボランティア役となって災害ボランティアセンターを実際に運営する訓練を行った。SAVE IWATEはこの訓練に立ち会い、全体を振り返っての講評を行った。講評として、社会福祉協議会・静岡市・NPO・市民・大学が連携して訓練を行っていること、特に市民が参加していることについて高く評価するとともに、訓練の成果が本番でも生かされるよう、訓練をするにあたっての心構えとしてよりリアルな状況をイメージすることが重要であることを強調した。

訓練終了後の運営スタッフによる反省会では、日頃からの備えの重要性について以下の点を助言した。

・訓練では、災害ボランティアセンターと現場との間の送り迎えなど本番で起きることを簡略化しており、実際にはここで混乱が生じやすいことから、車両を準備しないまでも、ドライバー役を置くことでよりリアルな訓練になる。
・実際に災害が発生すると社会福祉協議会の組織そのものが混乱してしまいがちなので、日頃から社会福祉協議会内部でのコミュニケーションを良くしておくことが重要。

活動した成果:
市民向けの講演を通して、東日本大震災では被災者も支援者も非常に混乱したことを伝えたことで、災害経験のない静岡市民に対して現場の切迫したリアルな状況を実感してもらうことができ、それまで漠然としていた防災に対する意識を向上することができた。
また、これまで各地の災害ボランティアセンターの運営支援で培った経験を活かし、万が一の災害発生時に、災害ボランティアセンターを混乱なく運営できるよう、受付、オリエンテーション、マッチングなどの改善ポイントを伝えることができた。受付では、ボランティア参加者が有している特技の確認、オリエンテーションでは被災者の心情への配慮をしっかりボランティアに伝えること、マッチングではニーズ票・訪問先地図・参加者名簿・資機材貸出簿をコピーして現場に行く人に手渡すことを指摘した。
復興・創生との関係:

将来起こりうる災害に備え、支援側と受援側との広域的な連携を構築するための第一段階として意義のある機会となった。
今後の活動の方針・展望:

今後とも岩手の支援団体と静岡との関係を深め、災害に備える広域連携のモデルを確立する。具体的な取組として、9月29日に開催する防災に関するシンポジウムで、支援と受援の関係構築をテーマとした講演・事例紹介・パネルディスカッションを実施する予定である。
【本件に関する問合せ先】
一般社団法人SAVE IWATE 
担当:寺井良夫
Tel:019-601-6482
Fax:019-601-6483
Mail:y-terai@saveiwate.jp
URL:https://sviwate.wordpress.com/