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連携制度

連携支援制度

平成30年2月24日(土)に、一般社団法人りぷらすが主催する「りぷらすフォーラム2018~地域の未来の創り方、新たな福祉・医療職の活かし方~」が開催されました。

一般社団法人りぷらすの「りぷらすフォーラム2018~地域の未来の創り方、新たな福祉・医療職の活かし方~」が連携支援制度に採択されました。同イベントは、平成30年2月24日(土)にIRORI石巻(宮城県石巻市)にて開催されました。

主催:
一般社団法人りぷらす
参加団体:
丸森町筆甫まちづくりセンター他
開催日時:
平成30年2月24日(土)10:00~16:00
開催場所:
IRORI石巻
開催概要:
平成30年2月24日宮城県石巻市のIRORI石巻において、一般社団法人りぷらす主催の「りぷらすフォーラム2018~地域の未来の創り方、新たな福祉・医療職の活かし方~」を開催しました。 宮城県内の方をはじめ、東京都、神奈川県といった都市部の方、福島県、山形県、岩手県といった東北地方の方等、主に医療・保健・福祉に関わっている方が16名参加し、ともに実践を通じ得た学びとノウハウを共有しました。 第1部は「新たな福祉・医療職の活かし方」をテーマに、りぷらすの取組の事業報告と参加者との意見交換を行いました。 りぷらす代表理事の橋本より、事業の背景として、近年の日本では少子高齢化が進み、要介護認定者が増加、それに伴い介護離職が進むという社会課題の連鎖が起きていること等を説明しました。そして、りぷらすが宮城県石巻市から東北、全国で通用する地域課題解決モデルの創造を目指し新たな打ち手として進めている医療・福祉の専門性を活かした事業(①介護・障害福祉事業、②コミュニティーヘルス事業、③仕事と介護の両立支援事業)を説明しました。 ①介護・障害福祉事業については、震災後に要介護認定者数の増加率が全国でトップクラスの石巻市と、リハビリテーション専門職が地域に少ない登米市において、「介護保険からの卒業」を目指した運動特化型デイサービスを進めている現状や同サービスのポイントを共有しました。 ②コミュニティーヘルス事業については、講座の受講を通じて、地域住民自らが介護予防の体操を展開し、地域の健康づくりを行う「おたからサポーター養成事業」について説明をしました。講座後の住民の活動参加率が80%を超え、住民のみで体操教室の運営ができるようになった秘訣などを共有しました。 ③仕事と介護の両立支援事業については、今の日本において大きな社会課題となっている介護離職を防ぐため、本人と介護家族を支える「訪問健康見守りサービス~想いの架け橋~」を開始した説明がありました。事業背景とサービス利用者の事例から見える新たな専門性の活かし方について共有しました。 質疑応答では、デイサービス卒業に向けた当事者意識をどうつくるか、地域の関係者との連携の取り方、訪問健康見守りサービスのニーズのつかみ方について意見交換が行われました。また参加者から、東京都や福島県相馬市などでの専門職の知識・技術を活かしたソーシャルアクションの方法、住民を巻き込んで活動する方法の実例を学び、皆で知識と経験を共有しました。
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第2部では「地域の未来の創り方」をテーマに、住民が継続して参加する地域づくりの方法を学びました。平成29年12月に開かれた内閣府主催の「平成29年度小さな拠点・地域運営組織東北ブロック研修会」において、東北を代表する地方創生の先駆者として事例発表をされた、丸森町筆甫まちづくりセンターの事務局長 吉澤武志氏を講師として招きました。住民主体のまちづくりのモデルとして注目されている丸森町筆甫地区の取組について事例を通じて学びました。 人口が1,000人を切り高齢化率50%を超える筆甫地区で、保健衛生、健康、福祉、教育、文化、産業など村の経営に近い役割を担っている吉澤氏が一番大切にしていることは、専門家がやりたいことではなく、住民がやりたいことをサポートすることだそうです。住民の方々にとっての意義を明確にし、最後まで大切にすることが重要だと伺いました。そして、地域全体が自分たちの暮らしを良くしよう、そのために何ができるかを考えて、実践していくことが「地域づくり」だとの話がありました。 特に印象的だったのは、住民にとって地域づくりを考えるうえでの課題は様々で解決を急ぐ課題が複数あるなか、健康や福祉への対応に関する優先順位が決して高くはないということです。筆甫地区で全世代で最も注目すべき地域の課題として上がっていたのは、イノシシによる被害だったということです。ただし、そのイノシシ被害によって畑が荒らされ野菜が収穫できなくなる事が高齢者の生きがいの喪失につながってしまうため、広い目で見るとイノシシによる被害も健康や福祉の課題につながってくるとの話が印象に残りました。 続いて行われたパネルディスカッションでも、吉澤さん、石巻市で介護予防を勧めるボランティア「おたからサポーター」の方々、りぷらすコミュニティーヘルス事業部長の落合と住民主体の取組をどう創るか、地域の健康の課題にどう向き合うかというテーマについて議論が活発に行われました。 地域住民を巻き込んでいく際に、日々様々な課題に直面している住民にとっては福祉・健康は地域の一つの要素でしかないこと、多様な視点から仕掛けることが重要であること、地域住民を巻き込む際には緻密な設計と、その一方で、とりあえずやってみるという大胆なチャレンジを続けること、地域住民が自ら行う意義や価値を一番大切にすることを学びました。この学びを元に、石巻市内での住民主体の取組の活動参加率向上と、取組に多様性を持たせることを進めるとともに、おたからサポーターを養成する勉強会等を各地域でさらに定着するように改良していきたいです。 今回のりぷらすフォーラム2018の動画をYouTubeで公開しております。多くの方に閲覧していただければと思います。
 
【本件に関する問合せ先】
一般社団法人りぷらす
担当:落合 孝行
Tel:0225-98-8957
Mail:ri.link.plus@gmail.com
URL:http://rilink.is-mine.net/