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連携制度

連携支援制度

平成29年11月21日(火)に、一般社団法人RCFが岩手県の「平成29年度被災地コミュニティ支援コーディネート事業」の一環として主催する「恒久住宅移行期コミュニティ支援研修・ワークショップ」が開催されました。

一般社団法人RCFの「恒久住宅移行期コミュニティ支援・ワークショップ~共感から協働へ~"ご近所の底力"を生み出すには?」が連携支援制度に採択されました。同イベントは、平成29年11月21日(火)にチームスマイル・釜石PIT(岩手県釜石市)にて開催されました。

主催:
一般社団法人RCF
参加団体:
釜石リージョナルコーディネーター協議会
開催日時:
平成29年11月21日(火)9:00~17:30
開催場所:
チームスマイル・釜石PIT
開催概要:
本取組は、岩手県沿岸の6市町でコミュニティ形成に携わるステークホルダーが、コミュニティ・オーガナイジング(以下CO)という手法を合同で学ぶことを通じて、行政と民間団体、また、マネージャークラスと現場支援者の間の目線をすり合わせ、さらなる協働関係を促進することを主な目的として開催しました。 COとは、背景事情の異なる個々の力を集約することで行動(アクション)を促し、社会に変化を起こすことを目的としてアメリカで生まれた手法です。 ワークショップでは、参加者は6つのグループに分かれ、「1:自分のストーリーを語り他者の共感を生む手法」、「2:利害関係の異なるステークホルダーと関係を構築する手法」、「3:目的達成に向けて戦略を立てるために、ステークホルダーの資源を洗い出す手法」の3つの手法を学びました。コーチがグループごとに1名ずつ入り、実践演習を交えながら丁寧にコーチングを行ったことで、初めは馴染みのない手法に戸惑いを見せていた参加者からも徐々に積極的な姿勢が見られるようになっていきました。 参加コーチは以下の通りです。
松澤 桂子氏
(コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン講師)
安谷屋 貴子氏
(コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン講師兼コーチ)
会沢 裕貴氏
(コミュニティ・オーガナイジング・ジャパンコーチ)
葛巻 徹氏
(コミュニティ・オーガナイジング・ジャパンコーチ)
佐藤 美代子氏
(コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン講師兼コーチ)
柳澤 龍氏
(コミュニティ・オーガナイジング・ジャパンコーチ)
グループワークの最後には、各グループが3つの手法を学ぶ過程で策定したそれぞれの戦略を発表し、他の参加者も関心を持って発表に耳を傾けていました。参加者からは、「COの理解を深めて実活用に繋げていきたい」、「丁寧なストーリーで価値観の共有を図っていく事がいかに重要か再認識した」といった前向きな声が多く聞かれました。
恒久住宅移行期コミュニティ支援研修・ワークショップ恒久住宅移行期コミュニティ支援研修・ワークショップ
研修の締めくくりには、釜石市が独自に運用中のコミュニティ評価指標の事例紹介を行いました。評価指標にはコミュニティ形成の進捗を客観的に測る際のチェックポイントが一覧化されており、釜石市では地区ごとのコミュニティ形成の進捗を評価する際に同指標が活用されています。参加者のうち、特に現場に出る機会の多い方々からは「項目が網羅されているため、整理して考える事が出来る」、「(コミュニティ形成状況の)アセスメントに有用」といった声が寄せられました。 被災沿岸地域では、応急仮設住宅から復興公営住宅(終の住み処)への移行期におけるコミュニティ形成が喫緊の課題となっています。今回の研修は、各市町のコミュニティ形成に関わる行政の担当部課、および現場で支援を実施している民間団体に参加を呼びかけたことで実現しました。複数市町のステークホルダーがセクターを超えて一堂に会す貴重な機会となったことから、参加者からも「他地域も同じ課題を抱えていることがわかった」、「仕事でしか顔を合わせない人ともじっくり話ができた」といった声が寄せられました。 今回の研修を、参加者の皆様に同じ目線で会話することの意義を感じて頂く機会とすることができたことで、今後のコミュニティの復興と再生を担うステークホルダーが協働関係を構築していく土壌を作ることができました。
恒久住宅移行期コミュニティ支援研修・ワークショップ恒久住宅移行期コミュニティ支援研修・ワークショップ恒久住宅移行期コミュニティ支援研修・ワークショップ恒久住宅移行期コミュニティ支援研修・ワークショップ
当団体は、この研修をきっかけに各市町のステークホルダーとの関係性をさらに深めつつ、各地域でのコーディネートを進めていくことで、ソフトの復興、ひいては自律的で持続的な地域社会の実現に寄与していきます。 今回の研修の成果は事業としても意義深いものとなりました。ありがとうございました。
 
【本件に関する問合せ先】
一般社団法人RCF釜石事務所(釜援隊協議会内)
担当:山口 里美・浦山 泰之
Tel:0193-55-6722(平日9~18時)
Mail:iwate_cmcd@rcf.co.jp
URL:http://rcf311.com/