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連携制度

連携支援制度

平成29年11月20日(月)に、宮城県多賀城高等学校が主催する「日本の服飾文化とリユースの実際」が開催されました。

宮城県多賀城高等学校の「日本の服飾文化とリユースの実際」が連携支援制度に採択されました。同ワークショップは、平成29年11月20日(月)に株式会社WATALIS/一般社団法人WATALISとの連携の下、開催されました。

主催:
宮城県多賀城高等学校
参加団体:
株式会社WATALIS/一般社団法人WATALIS
開催日時:
平成29年11月20日(月)10:30~15:30
開催場所:
宮城県多賀城高等学校
開催概要:
宮城県多賀城高等学校では、防災教育の一環として被災地の自立企業WATALISの活動を特別授業として生徒に紹介しております。古来から培われてきた着物文化の「リユース」という観点から、リユースする為の製法技術について学ぶ事は、震災からの復興を総合的に考える学習につながっています。 初めに、講師の株式会社WATALIS代表取締役/一般社団法人WATALIS代表理事 引地恵氏から震災前と震災後の仕事や気持ちの変化、亘理町の現状について説明がありました。廃棄物や使用しなくなったものを新しい素材やよりよい製品に変換して価値を高めるアップサイクル文化の醸成と、それによってもたらされた地域経済の活性化について講話いただきました。 その後、株式会社WATALIS取締役/一般社団法人WATALIS理事 菊地喜久江氏、株式会社WATALISスタッフ/一般社団法人WATALIS理事 武者千雅氏と同 高橋由紀氏、引地氏の指導のもと中古着物地のリユースの実習を行いました。 最後に「多種多様な課題を解決するために必要なものとは何か」という課題で生徒達はワークショップ形式で話し合い、お互いに発表しあう事で意見を共有しました。
日本の服飾文化とリユースの実際①日本の服飾文化とリユースの実際①
参加した生徒達からは以下の感想が挙げられました。
・(講師が)震災を経験してから地元のことが大切だと気づき、あそこまで大きな活動に成長させていたのがとてもすごいことだと思いました。私が住んでいる地域は魅力がないと思っていましたが、必ずあるものだと思うようになりました。バッジ作りでは、日本の伝統の柄がかっこよく、これから使用していこうと思いました。そして行動するということが自分を変える第一歩ということもわかりました。(男子)
・引地さんはじめWATALISのみなさんは、震災後本当なら心が折れてもおかしくはないのに、地域の復興を目指し、新たなスタートを切ったということを知り、見習いたいと感じました。また、ワークショップを通してこのような商品を作り出すことで、衣料品のリサイクル率の向上に取り組んでいることがわかり、自分の中で何か新しいことに怖がらずに挑戦してみたり、自分にできる地域の復興支援を見つけたりしたいと感じました。(男子)
・震災復興、地域活性化の問題を解消するために始めたことが発展していき、大きな事業に成長していること、震災後、女性にできる仕事が少ないのならばそれを新しく作り上げていったことに驚きました。また、WATALISさんの活動目標を聞き、日本の伝統文化を世界に伝えることや沢山の人との出会いを大切にし、皆が幸せになるために、何か自分にできることはないか考えていきたいと思うようになりました。(女子)
・人と人との繋がりは、思いやりや様々な人との出逢いによって作られていくものだと知りました。震災後に、本当に自分の人生はこれで良いのかと自分の事を見つめ直し、考えた末に新しいことを始めるというのは、とても勇気のいることだと思います。地元のことをもっと知ってもらいたいという思いが実現したのも、人と人との繋がりのおかげなのだと感じました。(女子)
日本の服飾文化とリユースの実際②日本の服飾文化とリユースの実際②
本取組は生徒達にとって、大きな学びの機会となりました。講師の皆様のお話は、私たち教員にとっても心を揺さぶられる内容で「教員として生徒達にできることは何か」をあらためて見つめるきっかけとなりました。今後も復興について生徒達と様々な活動を通して考えて行きたいと思います。
 
【本件に関する問合せ先】
宮城県多賀城高等学校
担当:家庭科 遠藤 京子
Tel:022-366-1225
Mail:chief@tagajo-hs.myswan.ne.jp
URL:http://www.tagajo-hs.myswan.ne.jp