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連携制度

連携支援制度

平成29年11月5日(日)に、NPO法人I Loveつづきが主催する「福島のイマを知ろう、横浜から応援しよう!」が開催されました。

NPO法人I Loveつづきの「福島のイマを知ろう、横浜から応援しよう!」が連携支援制度に採択されました。同イベントは、平成29年11月5日(日)にシェアリーカフェ(神奈川県横浜市)にて開催されました。

主催:
NPO法人I Loveつづき
参加団体:
大野村農園、そうま食べる通信、相馬市松川浦観光協会、NPO法人結ぶ
開催日時:
2017年11月5日(日)12時~18時
開催場所:
シェアリーカフェ(神奈川県横浜市)
開催概要:
NPO法人I Loveつづきは、現地の方に生の声で語ってもらい、福島への関心を高め、交流と生産品の売買を通じて福島を応援したいと考え「福島のイマを知ろう、横浜から応援しよう!」を企画しました。 震災から6年以上がたち、横浜という離れたところにいる私たちは、現在の東北のことがよくわからない状態です。特に福島に関するニュースは暗いものが多く、旅行に行くことをためらってしまうような状況です。しかし、実際に現地を訪れた人達から、福島をもっと応援すべき、おいしくてこだわりの安全な食品がたくさんあるという話を聞きます。こうした話を広く伝えるため、本取組では福島の現状に詳しいNPO法人結ぶと連携し、大野村農園代表 菊池将兵さん、そうま食べる通信 編集長 菊池基文さん、相馬市松川浦観光協会 事務局長 管野貴拓さんがシェアリーカフェに集まった述べ78人に相馬市を取り巻く環境について講演しました。 第一部では「福島の農業と漁業のイマ」について、お話を聞きました。 大野村農園代表の菊地将兵さんは、農業とともにこだわりの餌と放し飼いで自由に育てる贅沢な方法で、手間をかけて「ミルキーエッグ」と言うニワトリの卵を育て販売しています。ミルキーエッグは、菊池さんが書いたかわいい卵のパッケージのデザインも含め、メディア等で話題を呼んでいます。菊池さんは都会で仕事をしたあと、地元で農業をはじめようと勉強し、さあスタートしようと思ったとき震災に遭遇しました。震災前から農業をしていた人は差額分の補助金が出ますが、震災後から始めた菊池さんは比較する震災前の記録がない為、補助は出なかったそうです。それでもやはり農業をやりたい気持ちが強く、震災後に福島で新しく始めるという困難を乗り越えてきたとのことでした。 参加者はお話を聞きながら、ミルキーエッグのたまごかけご飯を食べました。たまごは色もきれいで甘みがあり、参加者の中から「おいしい!」と声があがりました。ミルキーエッグは売上の1部を、国内の母子家庭、父子家庭、施設などの子どもへの支援が中心の団体へ食品に換えて寄付しています。菊池さん自身が母子家庭であったことで、多くの人に助けられて育ってきた経験から、少しでも人の役に立ちたいと実行しているそうです。 次に漁業について、漁師で、相馬双葉漁業協同組合青壮年部所属、「そうま食べる通信」編集長の菊地基文さんにお話を伺いました。家業を継ぎ、漁師になった兄が事故で亡くなり、やっとの思いで漁師になった菊地さんを震災が襲いました。今は週2回の数時間、決められた日程に試験操業をしているという現状で、本格操業したくてもできないジレンマがあるそうです。そんな中、何か行動を起こしたくてそうま食べる通信を仲間とともに発行し、復興情報を発信し続けることを決めました。 そうま食べる通信は、生産者の想いを特集した記事と生産者からの食べ物がついてくる通信です。この通信の写真は菊地さんが撮影しています。全国にその土地の名前のついた「食べる通信」は多々あるのですが、企画、編集、記事執筆、写真、デザインまで全部自分達でやっているところは、そうま食べる通信だけだそうです。今回の参加者の中には、そうま食べる通信の愛読者で、生産者に会いたくて参加した方も多かったです。みなさんお話の終了後も熱心に名刺交換したり、お話したりして、交流を深めていました。 第二部にお話をしてくださったのは、相馬市松川浦観光協会事務局長でホテルみなとやの専務でもある管野貴拓さんです。松川浦は震災前、観光で訪れる人でにぎわっていましたが、東日本大震災で大きく変わってしまいました。現在は、環境省のグリーン復興プロジェクトの支援を受け、復興エコツーリズムとしてここでしかできない魅力あるツアーを企画しているとのことでした。イケメン漁師との一泊二日ツアーや、松川浦湾内の被災状況の見学、ナイトフィッシュキャッチという夜のプログラム、地元の人との交流会などを行っています。旅館の板前が教えるホッキづくし料理体験を始めとしたエコツアーも実施され、好評を博しています。 また管野さんは、「馬鹿うまめし」という魚介をつかったごはんのおかずにもお酒のつまみにもなる、瓶詰めの商品開発も行っています。この日、参加者は、菊地基文さんの試験操業で捕った新鮮なお魚のお刺身に加えて、馬鹿うまめしを実際に試食しました。沖なまこのしょうゆ漬け、潮目イナダのトロ味噌和え、まる蟹の蟹味噌、烏崎アヒージョなどは、どれも今までに食べたことのない新鮮な味で本当においしかったです。これを機にそうま食べる通信に申し込みをした方もいました。 今回、若手リーダーの奮闘ぶりを生で聞くことができ、その活躍ぶりを知ることができました。「福島のイマを知ろう!横浜から応援しよう!!」というタイトル通り、これをきっかけに更に横浜から応援できることを考え、福島へのツアーを計画しよう、物産展の定期開催などもしたい等々参加者の中で盛り上がりました。 菊池将兵さんの寄付活動を伺い、福島での生活も大変なのにそのようなことを考えて実行していることに本当に感動しました。また、そうま食べる通信のバックナンバーを拝見し、漁場の臨場感や人の表情が生き生きとしていてとても素晴らしいと思いました。講師の皆さんが来横してくれたように、私たちも相馬へ出かけてみようと心に感じるイベントでした。 当団体は、今後も被災地の復興に向けて横浜からできることに取り組んでいきたいと思います。
福島のイマを知ろう、横浜から応援しよう!福島のイマを知ろう、横浜から応援しよう!福島のイマを知ろう、横浜から応援しよう!福島のイマを知ろう、横浜から応援しよう!
 
【本件に関する問合せ先】
特定非営利活動法人I Loveつづき
担当:岩室 晶子
Tel:045-306-9004
Mail:info@ilt.yokohama
URL:http://shairly.com/