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連携制度

連携支援制度

平成29年1月26日(木)に、公益財団法人オイスカが主催する「海岸林再生プロジェクト10ヵ年計画 報告会」が開催されました。

公益財団法人オイスカの「海岸林再生プロジェクト10ヵ年計画 報告会」が連携支援制度に採択されました。同報告会は、平成29年1月26日(木)に、オークラホテル高松にてオイスカ高松推進協議会との連携の下、開催されました。

主催:
公益財団法人オイスカ
共催:
オイスカ高松推進協議会
開催日時:
平成29年1月26日(木)
開催場所:
オークラホテル高松
開催概要:
オイスカは、平成23年3月11日の東日本大震災発生から6年目を迎えようとしているなか、時間の経過に加えて相次ぐ自然災害により、同震災に対する人々の記憶や関心が薄れつつある昨今の状況を危惧しています。オイスカは日本各地に会員組織があることから、そのネットワークを活用し、未曾有の被害を受けた被災地の方が復興に向けて取り組む姿を伝えるとともに、継続した支援の必要性を、多くの皆様に理解していただきたいと強く考えています。今回の報告会は、開催地である香川県から、「海岸林再生プロジェクト」で植栽予定のクロマツの種子が提供されていることや、現地を視察に来られた方々がいることから、現在の状況を知っていただきたく企画しました。
海岸林再生プロジェクト10ヵ年計画 報告会海岸林再生プロジェクト10ヵ年計画 報告会
参加者は21名で、その多くはプロジェクトの現場には行ったことのない方でした。まず元日本経済新聞論説委員の小林省太氏より報告をしていただきました。小林氏は、「海岸林再生プロジェクトは吉田俊通さん((公財)オイスカ 啓発普及部 海岸林再生プロジェクト担当部長)という人の直感があったから始めることができた。海岸林は保安林なのだから、今後絶対に再生する必要がでてくる、苗木の供給が追い付かなくなるという彼の直感は、当時は誰の目から見ても特異なものだった。そんな状況ではないだろうという声が内部からも上がったが、彼は屈しなかった。そのおかげで今、このプロジェクトが進められている。また、プロジェクトを進めるにあたりもう1人欠かせない人がいる。それが佐々木廣一さん(オイスカ名取事務所 統括)だ。佐々木さんの甘っちょろい考えで仕事をするなという考え方が浸透したことで、プロジェクトがここまで順調に進んだのだと思う。」とプロジェクトについてお話されました。その後、地元の方々の参画をどう促していくか、他団体とどう連携をとっていくかなど、小林氏から見た今後の課題をご指摘いただきました。加えて、プロジェクト担当職員よりボランティア活動と支援の広がりについて報告がありました。日々の活動内容を説明するとともに、「プロジェクトの意義を理解し、少額でもいいから多くの人に支援協力いただきたい」ということを念頭に置いて活動をしていることを参加者に伝えました。本報告会は、初めてプロジェクトを知った方や、プロジェクトの概要は聞いたことがあったものの詳細をよく知らなかったという方にも分かりやすい内容になりました。質疑応答では、いくつか質問がでました。例えば、「被害を受けた地域がほかにもたくさんあるなかでなぜ名取なのか」という質問に対して、職員からは人の縁で名取市に決まったという返答がされました。具体的には、「被害のひどいところを支援したいと思っていたところ、特に海岸林の被害が深刻だったのが名取市と東松島市だった。どちらかに...と思っていたが、たまたま連絡をくれた方が名取出身だったことや、最初に避難所に行ったときに夜まで付き合ってくれた名取の農家の方達がいたから」という説明がありました。また、「行政へのアプローチはどのようにしているのか」という質問に対しては、「行政の復興計画に則って海岸林の再生を行っており、協定も結んでいるため、行政はオイスカの取り組みを理解している。お互いが必要な情報を共有している」といった返答がされました。参加者からは現場には行かれないけれど寄附をします、今回、この報告会に来られてよかったなどの感想をいただきました。香川県産の種の発芽の時の写真と順調に育っている2年目の写真を見せると、会場からも嬉しそうな声が上がりました。2年が経つ今年やっと海岸にその苗が植えられるということで、「植えられる苗を見に行かなきゃいけないなぁ。」と話された方もおり、今年は香川からのボランティアにも期待ができそうです。最後に、ご来場のお礼と引き続きのご支援をお願いし、報告会は閉会となりました。今後もプロジェクトの意義を多くの人に広く伝えていけるよう、全国各地で報告会を行っていきたいと思います。
海岸林再生プロジェクト10ヵ年計画 報告会海岸林再生プロジェクト10ヵ年計画 報告会
 
【本件に関する問合せ先】
公益財団法人オイスカ
担当:浅野奈々穂
Mail:asano@oisca.org
URL:http://www.oisca.org/kaiganrin/