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連携制度

連携支援制度

平成29年2月3日(金)に、株式会社新福島産業創生プロデュースが主催する「被災地域における『水』の問題点と産業化の可能性を考えるWS」が開催されました。

株式会社新福島産業創生プロデュースの「被災地域における『水』の問題点と産業化の可能性を考えるWS」が連携支援制度に採択されました。同WSは、平成29年2月3日(金)に、コラッセ福島にて、福島の復興に係る任意の有識者の集まりである「福島の復興を考える会」と「(公財)原子力バックエンド推進センター」との連携の下、開催されました。

主催:
福島の復興を考える会
共催:
(公財)原子力バックエンド推進センター
運営事務局:
(株)新福島産業創生プロデュース
開催日時:
平成29年2月3日(金)
開催場所:
コラッセ福島(福島市福島駅西口複合施設)特別会議室
開催概要:
東日本大震災とそれに伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故後、除染等の対策と時間の経過により放射能汚染の影響が少なくなってきた地域で住民の帰還が始まりました。しかし、営農再開・工場再開や生活に必要とされる『水』への放射能汚染の不安は未だに拭えていない状況が続いています。水源となる山林やダムの除染はまだ手付かずであり、農業用ため池や用水路などのインフラ整備も今後の課題として残っています。今回はそのような現状を改めて確認し、産業としての可能性を探るワークショップとして、現状の説明と新たな『水』活用の可能性を講師の方々からお話しいただくとともに、参加者と討議を行いました。産学官様々な分野から30名を超える方々にお集まりいただきました。
被災地域における『水』の問題点と産業化の可能性を考えるWS被災地域における『水』の問題点と産業化の可能性を考えるWS
全体の進行は、(公財)原子力バックエンド推進センターの中井俊郎企画部長にお願いいたしました。中井様は国立研究開発法人日本原子力研究開発機構研究員として震災直後から3年間福島の被災対策に係った経験を持ち、その後原子力バックエンド推進センターに移られた後も原子力・放射能の専門家として福島の復興に携わられておられます。今回は最初に福島の現状などをご説明いただき、その後のワークショップをリードしていただきました。
首都大学東京健康福祉学部放射線学科大谷浩樹准教授首都大学東京健康福祉学部放射線学科大谷浩樹准教授
第一部は、首都大学東京健康福祉学部放射線学科大谷浩樹准教授に「水の除染と再利用」をテーマにご講演いただきました。大谷先生は、震災直後から放射線の専門家として調査や除染手法の開発の為、積極的に福島の現場に足を運ばれ活動なさるとともに、様々なメディアでコメンテータとして一般視聴者にも分かりやすい解説をなされてきました。今回は、学術的な視点から事故後の原発における『汚染水』の問題点などをご説明いただきました。続いて、東邦電探(株)プロダクトマーケティング部マーケットディレクターの藤井孝様より、「福島県における水中放射能濃度自動観測装置の開発」をテーマにお話をいただきました。国の研究機関である日本原子力研究開発機構や農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)との共同研究で進めている放射能汚染水の測定技術に関してや、今後の汚染地域への技術の活用方法を紹介いただきました。第二部は、農研機構農村工学研究部門水文水資源ユニット長である久保田富次郎先生より「農業水利施設への放射性物質の堆積状況について」お話をいただきました。震災以後の農研機構としての研究と、今後の営農再開に向けた取組などについてお話しいただきました。最後に、NTN(株)自然エネルギー商品事業部技術部長勝又龍介様に、「身近の水資源等を利用した地域産業への貢献」をテーマにお話しいただきました。福島県郡山市・須賀川市にて実証実験中の「マイクロ水力発電」と「マイクロ風力発電」などに関して講演いただくとともに、避難地域の解除後のエネルギー分野への取組などに関するお話をしていただきました。
NTN(株)自然エネルギー商品事業部技術部長勝又龍介様NTN(株)自然エネルギー商品事業部技術部長勝又龍介様
ワークショップ後に開催したディナーミーティングには、20名以上の方に参加いただきました。今後、活動分野の異なる専門の方々が連携することが期待できるミーティングになりました。
ディナーミーティングディナーミーティング
今回は『水』に特化したテーマで通常より参加者が限定されましたが、同分野を専門とする方々に多く参加いただき、より深い内容で討議いただくことができました。また、講師の方々からは避難地域の復興にすぐに活用できそうな事業の提案があったので、今後地元福島の企業に産業化の可能性を提案していきたいと考えています。
 
【本件に関する問合せ先】
株式会社新福島産業創生プロデュース
担当者:高橋
Tel:024-546-1204
Mail:time.lag-takahashi@s6.dion.ne.jp
URL:http://sosei-pro.com/