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連携制度

連携支援制度

平成28年11月20日に、ふるさと豊間復興協議会が主催する「どんぐり交流パネルディスカッション(意見交換会)」が開催されました。

ふるさと豊間復興協議会が主催する「どんぐり交流パネルディスカッション(意見交換会)」が連携支援制度に採択されました。「どんぐり交流パネルディスカッション(意見交換会)」は、赤坂通り第一商店会、赤坂通りまちづくりの会、尾山台団地自治会等との連携の下、平成28年11月20日に開催されました。

主催:
ふるさと豊間復興協議会
開催日時:
平成28年11月20日(日)
11:00~11:30 防災緑地植樹
13:15~15:00 パネルディスカッション
開催場所:
豊間団地集会所
開催概要:
ふるさと豊間復興協議会では、豊間の海岸沿いに盛り土される防災緑地(高さ10.2m、幅50m)に、豊間地区のどんぐりを拾って育てて植えようという「どんぐり交流」を、首都圏の地域団体などとともに3年間にわたって進めてきました。今回の意見交換交流会では、まず午前中に豊間住民等300名近くと首都圏各団体約40名が参加し、防災緑地の一部にこれまで3年間で育てたどんぐり苗約1,100本の植樹を行いました。1本1本の苗木には今後の復興への思いが籠められたものとなりました。
どんぐり交流どんぐり交流
仮設店舗の各店から豊間の味を持ち寄った昼食を楽しく食べた後は、「豊間の今後の暮らしの復興に向けて」をテーマにしたパネルディスカッションを豊間団地集会所においておこないました。パネリストには、「赤坂通りまちづくりの会」代表・「赤坂通り第一商店会」会長の小出俊二さん、「赤坂通りまちづくりの会」幹事の寺腰富美子さん、「尾山台団地自治会」会長の尾上道雄さん・副会長の吉村陽子さん、「船橋美し学園すみれクラブ」代表の吉田京子さん、専門家東京支援グループを代表して薬袋奈美子先生(日本女子大学住居学科准教授)の計6名をお迎えしました。また、当日のコーディネーター(司会)は福島大学行政学類准教授の西田奈保子先生におこなっていただきました。約90名の方にご来場いただきました。
「豊間の今後の暮らしの復興に向けて」をテーマにしたパネルディスカッション「豊間の今後の暮らしの復興に向けて」をテーマにしたパネルディスカッション赤坂(東京都)での町づくり活動の報告赤坂(東京都)での町づくり活動の報告
赤坂(東京都)での町づくり活動の報告では、赤坂の文化の一つである「芸者」を利用し、若者とのコラボレーションや地域活性化、地域ブランディングを商店街ぐるみで目指している「赤坂傘のまち」の取組等が紹介されました。続いて、尾山台団地自治会(埼玉県)の報告では、高齢化率40%の団地でどのように自治会活動をおこなっているのかについて報告がありました。特に、尾山台団地の特徴である、住民による食堂の運営やオレンジカフェ(認知症の人やその家族、地域の人々が集う場)の運営について焦点が当てられました。さらに、船橋美し学園すみれクラブ(千葉県)からは、女性グループによる花壇整備やチャリティバザーの開催など、女性のやる気を大切にするまちづくり活動の実践例が紹介されました。日本女子大学の薬袋先生からは、今年度の「緑の都市賞」(実施者:公益財団法人都市緑化機構)で国土交通大臣賞を受賞した「神奈川県川崎市生田緑地における協働のパークマネージメント」の報告と、それらを参考にして、豊間の防災緑地で「平成の里山づくり」を進めることへの提案がありました。外部の実践報告に続いて、この1年間の豊間地区の実践に関しても報告がなされました。豊間では、地域住民が協力して豊間協働加工販売会を立ち上げ、仮設店舗の一部を豊間屋として開設し、手づくり惣菜、産直野菜や福島の物産等を販売しています。そこで報告ではまず、豊間屋店長の橋本和彦さん、豊間協働加工販売会の四家ふじ子さん・四家冨起子さんから、商品開発において苦労した点や、店舗の運営に関して改善に努めていることなどが発表されました。続いて豊間団地管理会の佐藤隆廣さんから、団地の現在の入居の状況や、運営で努力していることなどが発表されました。最後に伝統芸能獅子舞の活動を続ける矢吹重樹さんから、様々な団体からの助力もあり、震災以降も豊間地区で獅子舞の継承等が進められていることの報告がなされました。首都圏各地での実践の報告は、今後の豊間地区の「暮らし」をいかに豊かにするかということについて、多くのヒントを得られる発表でした。また、豊間地区の実践紹介からはその試行錯誤の様子がよく伝わり、首都圏からの参加者の方々は時折うなずきながら熱心に聞き入っていました。最後に薬袋先生に、「(首都圏のみなさんと豊間のみなさんで)時間と空間を共有できてよかった。有名な先生を揃えた会よりも、このようにそれぞれの団体の自慢話を発表する会の方がうちでもそれをやってみようというモチベーションや、参加したメンバーの意識の共有に繋がるのではないか。来年度以降も続けられるといいと思う。」と総括していただき、パネルディスカッションが終了しました。ふるさと豊間復興協議会では、今回の意見交換交流会で得られた各団体の取り組みに関する情報やアドバイスを参考にしつつ、さらに豊間を活性化していきたいと考えています。
 
【本件に関する問合せ先】
NPO法人美しい街倶楽部(ふるさと豊間復興協議会アドバイザー)
理事長 佐藤 俊一
Tel:080-1004-3187
Mail:npo-utsukushi-club@bz01.plala.or.jp