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連携制度

連携支援制度

平成28年11月13日(日)特定非営利活動法人日本こどものための委員会が主催するセカンドステップ仙台研修会が開催されました。

特定非営利活動法人日本こどものための委員会主催による「セカンドステップ仙台研修会」が連携支援制度に採択され、平成28年11月13日に実施されました。本研修会は、宮城県仙台市のH2Oカウンセリングセンター様や、講師である国際医療福祉大学の木村秀 助教との連携により開催されました。

主催:
特定非営利活動法人日本こどものための委員会
開催日時:
平成28年11月13日(日)
セミナー開催場所:
宮城県仙台市 PARM-CITY131
開催概要:
日本こどものための委員会は東北復興支援事業の一環として、2013年から(10年間継続を目標)、岩手、宮城、福島県で子どもの教育に携わっている方を対象に、「キレない子どもを育む」セカンドステップ研修会を受講料無料で開催している。本事業は寄付金により実施しているものの、震災から5年半経ち寄付金が少しずつ減るなか、連携支援制度の支援を受けたことで今年度も研修会を開催することができた。セカンドステップとは、米国ワシントン州にあるNPO法人Committee for Children (1979年設立)によって、「子どもが暴力行為の加害者にならないためのプログラム」として開発された教育プログラムである。SEL(Social-Emotional Learning 社会性と情動の学習)の一つで、子どもが様々な問題に直面したとき、自分の力で解決するためのスキルを体系的に教えることが特徴である。今回の研修会では仙台で子ども達を含めたカウンセリングを実施しているH2Oカウンセリングセンターと連携して、国際医療福祉大学の木村秀 助教を講師に招いた。受講者は、小学校、中学校の教員や児童養護施設の職員など9名であった。また、過去の研修会受講生で、現在も宮城県でセカンドステップを実践し効果をあげている方がボランティアとしてお手伝いに来てくれるなど、活動の広がりを感じる結果となった。研修会ではセカンドステップについて座学だけではなく、講師がプログラムの実践モデルを見せたり、受講者が他の受講者を子どもに見立ててロールプレイ形式の演習を行ったりと、すぐに実践に役立つことに力を入れた研修会となった。受講者からは「今までは問題が起こった時に、どちらが悪いかばかり気にしていて、どう解決するかをあまり考えておらず、今回はいい勉強になった」といった感想をいただいた。今回の研修会で、新たにセカンドステップを実践できる方が宮城県内に増え、子どもたちに社会性を高めるスキルを伝えていくことが期待される。また、研修会は宮城県内で活動する人たちの新たな仲間づくりの場ともなった。震災後、日常生活が徐々に戻りつつある一方、問題行動を起こす子やすぐキレる子など情緒に関する事例が散見される。このような問題は発生してからカウンセラーに相談することも大切だが、子どもの問題行動を未然に防止するセカンドステップのようなプログラムを、幼児期から小学校低学年のうちに子どもに教え込む体制づくりが必要だと改めて感じた。日本こどものための委員会としては、今後も東北復興支援事業の一環として研修会の開催を継続し、被災地域で子どもを教育している大人にセカンドステップを広め、子どもたちが、人の気持ちがわかり、感情をコントロールでき、問題解決のスキルを身につけ豊かな人生をおくれるよう貢献していきたい。なお、現状は、学級や施設運営で困っている方々が研修を受講しているが、子どもの教育にかかわるすべての大人にソーシャルスキルトレーニングのプログラムを広めていきたい。
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【本件に関する問合せ先】
NPO法人日本こどものための委員会
事務局 担当:阿部
Mail: renraku@cfc-j.org
Tel: 03-5329-1461
Fax: 03-5329-1491