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連携制度

連携支援制度

平成28年9月12日(月)から14日(水)まで、全国大学生活協同組合連合会が主催する「ふくしま被災地スタディツアー」が開催されました。

全国大学生活協同組合連合会が主催し、全国の大学生協組合員が参加する「ふくしま被災地スタディツアー」が連携支援制度に採択され、平成28年9月12日から14日にかけて開催されました。

主催:
全国大学生活協同組合連合会
開催日時:
平成28年9月12日(月)~14日(水)
・1日目:専門家の先生からレクチャー
(福島大うつくしまふくしま未来支援センター)
・2日目:バスで被災地移動教室(福島大学清水修二特任教授)
・3日目:振り返りミーティング
セミナー開催場所:
コラッセ福島 (福島駅西口複合施設)
開催概要:
震災から5年が経過して普段の生活で思い出すことが少なくなっている今、津波と原子力災害の複合被災を受けた福島について正しい情報の理解と共感を広め各地での学びにつなげるきっかけとするために開催しました。参加者は32名でした。
ツアー1日目は、未来支援センターの副センター長である上野圭三さんの挨拶から始まり、お二人の先生から以下の内容で講演をしてもらいました。
・「福島の農産品の安全性と風評対策」...福島大学 小松知未特任准教授
・「福島の子供たちの現状」...福島大学 本多環特任教授
福島の農産品の安全性と風評対策の講演福島の農産品の安全性と風評対策の講演福島の子供たちの現状の講演福島の子供たちの現状の講演
ツアー1日目最後の講演は、これまで何度もチェルノブイリに訪れた経験のある清水先生にお話をしてもらいました。原発事故という面では同じでも、事故の起き方やその被害の影響は全く異なることを知り、参加者も驚いている様子でした。
ツアー2日目は、現地を見てまわりました。ガイドの清水先生からは、福島県で突出して多い「震災関連死」のことや、住民の帰還をめぐる論点、損害賠償の話などをしてもらいました。飯館村の蕨平減容化施設では施設で働く方から案内をして頂き、参加者からは「施設は必要なものだと思うが、自分の近くにはあってほしくないもの。きっと、私自身も思ってしまうし他の人もそう思うのが大多数だと思う。それでも、こういう時だからこそ全員が協力しあいお互いに率先して助け合っていかないといけないと感じた。」という声がありました。
飯館村の蕨平減容化施設飯館村の蕨平減容化施設清水先生のお話清水先生のお話
南相馬市の市役所職員である高野真至さんが語る震災当時の体験には、住民と国・県などの間にある立場としての苦労がたくさんあったことなど、とても衝撃的な内容が多く、参加者も驚きを隠せないといった様子でした。
最終日となる3日目は福島大学の災害ボランティアセンターで活動している4名の学生メンバーを招き、現地で頑張っている学生の実態を知ることができました。参加者からは「こんなに密着して被災地の復興をしている団体がいるとは思わなかった。」「実際に被災地に足を運んでいるボランティアの方々の話を聞けて良かった。被災地の変わり続けるニーズに対応し続けることを知り、私たちも被災地の現状に耳を傾けて活動を考えていかなければならないと思った。」という声がありました。
グループ交流グループ交流
このツアー最後の時間であるグループ交流では、3日間を振り返ると同時に、今回の学びをただの思い出にすることのないように、今後自分は何をしていくかについて話し合いました。参加者からは「福島の教訓は今後も忘れるべきではない」「伝えていく役割を担えるのは自分達だけだと思った」「私の所属している大学生協には震災と復興を扱う部局があるので、そこから被災地の現状を伝えられれば良いと思った。また、そのために私たちも変わり続ける現状をしっかりと把握する努力を続けなければならないと思った」という声がありました。
今回のツアーは、全国大学生活協同組合連合会として、これまでの復興ボランティアとは異なる初めての実施となりました。参加した方々やご協力してくださった先生方からは「来年度以降も継続して行うべきだ」という意見をいただきました。事務局としても、今回のツアーを通して、原発事故は過去の話ではなく、現在進行形の日本全体の課題であると、改めて認識をし、来年度も実施したいと考えております。
 
【本件に関する問合せ先】
全国大学生活協同組合連合会
会員支援部 石井愛
Tel: 03-5307-1122 
http://www.univcoop.or.jp