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連携制度

連携セミナー制度

「アーキテクツウィーク2019」

令和元年12月3日(火)~ 5日(木)に、せんだいメディアテーク1階Fオープンスクウェア(宮城県仙台市)にて、「アーキテクツウィーク2019」を開催しました。

主催:
公益社団法人日本建築家協会東北支部宮城地域会
開催日時:
令和元年12月3日(火)11:30~令和元年12月5日(木)15:00
開催場所:
せんだいメディアテーク1階Fオープンスクウェア(宮城県仙台市)
参加人数:
1,000人
事業内容:

建築とまちづくりを軸に市民講座やセミナー、ワークショップなどを通して市民と共に考え発信する場を提供することです。

■事業の背景・目的(普段取り組んでいる地域課題・今回開催した目的を記載)
東北、特に宮城県内での建築のあり方などテーマに沿って建築家の考えや役割を知ってもらうことを目的としています。

■発表内容・質疑応答(議題別に記載)

1)1日目

・「文化芸術版仙台ラウンドテーブル/宮城の大規模ホールを考える」 宮城県内で計画されているふたつの大規模ホールが注目を集めています。ふたつの計画は「整備主体が違う」と言われていますが多くの県民・市民がその二つの主体に属しています。様々な立場の県民・市民が情報共有し、意見を言い合える、行政・様々な立場の市民を巻き込んだ意見交換のためのプラットホームとなる場があるべきと考えました。円卓形式で「私たちの文化の場」を考える誰にでも開かれた場で、多様な県民・市民が一堂に集い、様々な視点で議論を展開しました。


2)2日目

・「登米町森林組合 森林認証材の取組」

登米森林組合は森林施業から木材加工・製材まで材料から完成品までを取り扱っています。針葉樹はもちろん広葉樹生産にも力を入れ、森林資源の持続的な活用を目標に取組んできました。森林認証と共にCOC認証も取得し適切に管理された森林及び加工を一元的に行うことができる登米町森林組合の一連の取組を紹介いただきました。

・「Architects for Future」

未来を担う若き人々の語りの場です。建築家彦根アンドレア発起の30歳以下の社会人、大学院生、大学生を対象に建築、環境、社会に対しての未来を語る場を提供し、若い世代の人が考えるこれからを「テーマフリー」で様々な題材から次世代の建築、環境、社会を討論していただきました。

・「湯浅剛氏講演会」

「環境と建築を考える」をテーマに事務所のオフグリッド化、さらには移動式えねこやという移動式のオフグリッドタイニーハウスまで制作し、地球環境の事を考えながら自然エネルギーで豊かな暮らしを実現したことを講演いただきました。

・「仙台城復元-先例に学ぶ-」

仙台城大手門等の復元に向け他団体と共に、講演会、シンポジウム、現地見学会等を行ってきました。今回、実際に城郭等の復元にご尽力なさっている都市の担当者の皆様をお招きし、進め方、手続き等についてお話をいただき、仙台城における復元のあり方を探りました。


3)3日目

・「みやぎボイス感謝状贈呈式」

東日本大震災復興シンポジウム「みやぎボイス」。2019年は「復興の終わりの始め方」をテーマに、幅広い分野の専門家や地域住民と復興のいまを議論しました。今回クラウドファンディングに多大なご協力をただいた方を招き、感謝状を贈ると共にみやぎボイスの意義と復興のこれからについて語りました。

・「建築学生テクニカルセミナー2019」

東北地方で建築を学ぶ学生が作成するプランを対象に、JIA東北支部協力会企業が提供する技術や材料を実際に使用したらどうなるかを提案して頂き、建築を成り立たせるテクニカルな知識を発表いただきました。


4)連日(ワークショップ・展示)

・レゴスクール「未来のまちづくり」

未来の建築や乗り物を想像しながら自由に制作し完成したものをブースに飾ります。ひとり一人の作品が集まり、大きな未来のまちになっていきました。

・ペイントワークショップ「オリジナル黒板ボードを作ろう!」 チョークペイントを使ってオリジナル黒板を制作しました。実際に塗料を使って作成したものを持ち帰って頂き建築材料としての一つである「塗料」を知ってもらうイベントとなりました。

・宮城の建築家展「環境の中の建築」

宮城県の建築家が携わった作品からどのように環境を捉え建築をつくりあげているのかを紹介する展示会を行いました。

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今回の事業の成果:

リアルタイムな事象を一般の来場者も交え議論でき、大変参考になる意見の収集ができ、好評を得ることができました。また、東日本大震災後の取組として建築家がどのような立ち位置で関わることができるのか、有意義な意見交換ができたと考えています。県産材である登米町森林組合の木材や塗料のPR、建築家の作品展等、材料から完成作品まで「建築」を少しでも伝えることができたと考えています。

今後の活動の方針・展望(今回の事業の成果を踏まえて記載):

今回の事業を通して、我々が発信するテーマに反応して頂ける市民の方が多くいることを改めて認識しました。この取り組みを継続して「建築」とはどのような事なのか、それを専門とする建築家が集まった団体JIAはどのようなことを行っているのかを広く周知していきたいと考えています。

【本件に関する問合せ先】
公益社団法人日本建築家協会東北支部宮城地域会
担当:地域会長 辻 一弥
Tel:022-225-1120
Fax:022-213-2077
Mail:miyagi@jia-tohoku.org
URL: https://www.jia-tohoku.org