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協議会の活動

活動紹介

石川県金沢市にて「新しい東北」官民連携推進協議会 東北3県・石川県合同セミナー が開催されました。

 震災の教訓を共有し、復興の知恵を次世代へ。2025年12月20日、石川県地場産業振興センターにて、「新しい東北」官民連携推進協議会・復興庁主催の「東北3県・石川県合同セミナー」が開催されました。東日本大震災から15年を迎えるにあたり、東北3県で培われた官民連携の知見と、復興途上にある能登地域の現状・課題を共有し、今後の地域間連携のあり方を考える貴重な機会となりました。

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【第1部】官民連携推進協議会の取組と能登・東北対話

4大学(金沢大学及び協議会副代表団体である東北3県の大学)による講演
金沢大学 理事・副学長 能登里山里海未来創造センター長
谷内江 昭宏氏 講演
能登半島地震と豪雨災害の被災状況、そして金沢大学が取り組む復興支援について報告しました。人口減少と高齢化という能登の課題が震災で顕在化し、「超急性期復旧」と「長期伴走支援」の同時進行の必要性を強調しました。

岩手大学 人文社会科学部 人間文化課程 教授
五味 壮平氏 講演
東日本大震災後から陸前高田市と関わり続けてきた経験を共有。学生団体「岩大E_code」の活動や「陸前高田イタルトコロ大学」などの取り組みを通じて、関係人口創出と地域課題解決への貢献を紹介しました。

東北大学 災害科学国際研究所 教授
姥浦 道生氏 講演
宮城県石巻市における官民連携による復興まちづくり事業を紹介。震災直後から住民、専門家、行政が一体となって復興計画を策定し、地域の歴史や魅力を活かしたハード整備の事例と重要性を講演しました。

福島大学 センター・研究所等 地域未来デザインセンター特任准教授
藤室 玲治氏 講演
「学びの地、挑戦の地、福島に集う若者と取り組む復興、ふるさと愛プロジェクト」を発表。原子力災害の教訓を学ぶ「学びの地」と、新たな挑戦を促す「挑戦の地」としての福島の魅力を語り、若者が震災伝承や地域活性化に主体的に関わる大切さを強調しました。

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トークセッション:復興における官民連携の姿

先生方によるトークセッションでは、「復興初期における連携の第一歩」がテーマとなりました。谷内江理事・副学長は住民の声を聞くタウンミーティングの重要性を指摘しつつ、その声を具体的なプランに落とし込む責任や、声なき声の反映の難しさに言及。姥浦教授は、人口減少時代における住民主体の復興と行政支援の「地域運営」の重要性を強調しました。五味教授は、外部の人間が地域と関わる際には「まず人と関わること」が先決であると述べ、藤室特任准教授は、福島における広域連携の課題と、固有の価値を地域に付与することの必要性を語りました。

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【第2部】若者たちのメッセージ

[参加校一覧]
岩手大学 東北大学 宮城学院女子大学 福島大学 金沢大学 岡山大学 長崎大学
宮城県多賀城高等学校 石川県立輪島高等学校 計18名

[実践の場(フィールドワーク)映像上映]
第2部では、東北3県で10月~11月にかけて行われた実践の場(フィールドワーク)を東北3県および石川県(能登)から参加した学生・高校生が登壇し、現地での学びや「伝えたいこと」を語り合いました。冒頭では、学生たちが現地で活動する様子をまとめたダイジェスト映像が上映されました。

[交流セッション(学生同士の対話)]
学生たちは現地での「学びと気づき」そして「伝えたいこと」を熱く語りました。

岩手チームの学生は、風化防止への取り組みや「15年」という節目に対する意識のギャップについて語り、「被災地」というアイデンティティに固執せず、地域の豊かな魅力に目を向ける重要性を伝えました。宮城チームの学生は、震災遺構や語り部活動を通じて、津波の強大さを実感し、現地で「生の声」を聞くことの重要性を強調しました。福島チームの学生は、福島を訪れる前のイメージと、現地で出会った人々の「前向きな姿勢」とのギャップについて語り、何もないからこそ新しいことに挑戦できる地域の可能性を学びました。金沢チームの学生は、能登での活動経験から、福島の復興の特殊性を知り、知ることの重要性を痛感。若者が若者を焚きつけるサイクルの重要性を学び、SNSなどを通じた情報発信への意欲を示しました。

[マイアクション宣言(抜粋)]

セミナーの最後には、登壇者全員が「これからのMY ACTION宣言」として、それぞれの具体的な行動を表明しました。

・ 能登と東北、そして金沢と能登を繋ぎ続ける存在でありたい。
・ 学んだことを活動にアウトプットし、取り入れながら頑張っていきたい。
・ 災害を知らない世代に伝えるため、街歩きをもっと多くの人に知ってもらいたい。
・ 福島の被災地に関心を持ち続ける関係人口であり続けたい。
・ 防災士の資格を活かし、学んだことを次世代の子供たちに伝えていきたい。
・ 能登の現状、課題、魅力を身近な人や全世界の人に知らしめていきたい。
・ イベント参加や情報発信を通じて、人と人、地域と地域を繋ぐ活動に積極的に取り組んでいきたい。

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[結び]

ファシリテーターからは、学生たちの発表を通じて「復興」というテーマが、単なるルールや枠組みではなく、未来を語るものであることを改めて感じたという感想、そして、学生たちの「繋がりのその先へ」というメッセージが、参加者全員にしっかりと伝わったことへの感謝が述べられ、セミナーは盛況のうちに閉会しました。

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