「新しい東北」会員団体によるイベントをご案内します。
【地域課題と共創テーマ】
福島県浪江町を拠点に、江戸時代から300年以上続く大堀相馬焼は、東日本大震災により全ての窯元が避難を余儀なくなされました。
各窯元は全国各地に離散して活動をしていますが、故郷は未だ帰還困難区域に指定されており、事業の将来性や、焼き物の命である土や釉薬の調達などに悩み、廃業をされたところも少なくありません。
長らく地域に根差してきた伝統工芸の活動基盤が突然に失われてしまうとき、販路の増強や、担い手の確保にどのような対処ができるのか、またどのように備えをすべきなのか。
最近は、全国的にも天災や予期せぬインシデントが発生しており、これらは東北に限定できない課題ともいえます。
そこで今回は、大堀相馬焼のケースから、全国の伝統工芸にも応用できる「伝統工芸2.0」とでもいうべき、レジリエンスな仕組み作りを、皆さんと共に考えていきます。
登壇者 ※順不同/敬称略
○小野田利治(大堀相馬焼 春山窯 13代目 窯元)
大堀相馬焼「菅原陶器店」を、福島県本宮市で再開。
福島県の本宮市英国訪問団の現地の訪問の際は、
記念品の一つとして、春山窯の直径二十九センチの
絵柄「走り駒」が躍動する絵皿が送られた。
大堀相馬焼協同組合理事長としても、
事業を再開している組合員をささえている。
○山田慎一(大堀相馬焼 いかりや商店 13代目 代表)
白河市大信増見に白河工房を開設。
和風総本家『スペシャル「夏の職人24時」』で
伝統産業を支える職人として紹介された。
伝統的な品物から現代風、オーダーメイドの
オリジナル商品と、大量生産ではない、
手作りならではの温かみを表現した作品を手がける。