works_report 協議会の活動(3つの分科会)

line 【3】地域づくりネットワーク/活動実績

平成28年度第一回地域づくりネットワーク交流会を開催しました。

地域づくりネットワークとは

復興庁では、「新しい東北」のより一層の推進に向けて、被災地自治体の間で、官民連携の体制整備や課題解決に向けた具体的な取組に関するノウハウを共有するとともに、自治体間のネットワークを構築するため、平成27年2月に、「新しい東北」官民連携推進協議会の下に、被災地自治体をメンバーとする「地域づくりネットワーク」を設置しました。

活動レポート

今回の地域づくりネットワーク交流会では、平成28年が「東北観光復興元年」として位置付けられていることを踏まえ、「観光振興・交流人口の拡大」をテーマとし、各自治体が取り組んでいる観光施策の現状や課題を会員同士で共有するとともに、官民連携による取組や専門的な見地からのノウハウを学び、交流機会の創出や効果的な情報発信による魅力と賑わいのある地域づくりに繋げていきたいと考え、震災後の被災地において、民間旅行会社が取り組んできた事例や「自治体版ハンズオン支援事業」における観光分野の取組などをご紹介する企画を実施しました。

【開会】

開会では、久保田復興庁参事官から、「今回のテーマは現在の東北の大きな課題である『観光振興・交流人口の拡大』です。国としては、本年度から始まる5年間の『復興・創生期間』において、今年を『東北観光復興元年』と位置付けていることから、本日ご参加の皆様には、観光分野における自治体と民間との連携の重要性について、一層理解を深めていただくとともに、新たなヒントを様々な課題や疑問の解消に活かしていただきたい。」とのご挨拶がありました。

久保田復興庁参事官

【基調講演】

基調講演では、(株)JTBコーポレートセールス霞が関第一事業部営業一課課長の大谷聡様より、出張やプライベート旅行など「発」の視点にたった「観光」、地域産品の開発など地域振興視点にたった「着」の「観光」、これら「発」と「着」を連携させる観光共創期に入っていること等について、また、日本の観光立国のために重要になるのは、地域の観光を盛り上げることによる国内旅行やインバウンド、そして海外旅行ではないのか等、ニーズがあるところに対して情報発信できるようなプロモーションができるのは、多様な関係者がしっかり連携するのが大切。また人材開発も重要だとのお話を頂ました。さらに、ガイド・企業の人材育成の支援、グローバルビジネスへの人材育成など、制度の整備、インフラの整備、ソフトの整備を行うこと掛けることのおもてなし精神で、新しいホスピタリティを完成させ、2020年以降もこの取り組みを進めていくことが重要であるとの、ご講演をいただきました。

大谷聡様

【民間企業における被災地、地域での取組事例紹介】

民間企業における被災地、地域での取組事例紹介では、会津商工信用組合本店営業部副長の宮川様、合同会社西谷たびすけ代表の西谷様、株式会社ミキ・ツーリスト団体営業部の服部様より、ご講演をいただきました。

会津商工信用組合本店営業部副長の宮川様より、「会津地域経済の活性化を目指す取組」をテーマに、地域の商店にクレジット決済サービス「コイニー」の導入の経緯や、「究極のお土産」・「百貨店推奨ブランド」を積極的に推進・活動し、地元商品の販路拡大につなげた事、また訪日外国人の受入れ拡大のため無償の語学研修を設けるなど、地元と関わりの深い金融機関ならではの観点から、これからの観光事業について、ご講演いただきました。

西谷様

合同会社西谷たびすけ代表の西谷様より、「暮らしに根ざした現地着地型の旅行会社としての取組」について、冬のリンゴの「枝選定」やリンゴを載せる「バゲのトラック」に乗るツアー」、又鬼と巡る白神山地など、一般的な観光では味わえない、青森の人々の「暮らしぶり」を多様な形で商品化し、その物語をどう編み込んで紹介し、ツアー化していくのかについて、ご講演いただきました。

西谷様

株式会社ミキ・ツーリスト団体営業部の服部様より、「欧州旅行代理店とのネットワークを生かした取組」について、「ランドオペレーター」として、日本から欧州へ、欧州から日本へ様々なニーズに応えるツアーの手配を手がけているアウトバウンド事業について、ヨーロッパ800社以上との取引きのネットワークを生かした、訪日ツアーの企画によるインバウンド事業について、また、最近日本へ寄港する船が増えている、クルーズ事業について等、様々な取組について、ご講演いただきました。

服部様

【意見交換会】

意見交換会では、ご講演をいただいた大谷様、服部様、今野様、鈴木様、西谷様をお迎えし、参加された自治体職員のみなさまと、それぞれの地域の特性をお互いに見つけ、差別化や価値の見出し方、それをいかに観光や誘致に結び付けていくのかを話し合いました。また地域が抱える問題点などを、講師陣の体験談などを含めて、解決策等を意見交換しました。

意見交換会

開催概要

日時 平成28年8月3日(水)12:30〜17:00
場所 仙台青葉カルチャーセンター
プログラム プログラム
11:00 ‐ 開会
11:15 ‐ プログラム① 基調講演
   ○登壇者:株式会社JTBコーポレートセールス
        霞が関第一事業部営業一課 課長 大谷 聡 氏
   ○テーマ:「東北の復興に向け自治体職員と旅行会社ができること」
12:10 ‐ プログラム② ランチミーティング
13:05 ‐ プログラム③ 民間企業における被災地、地域での取組事例紹介
   ○登壇者:会津商工信用組合 本店 営業部
        副長 宮川 誠 氏(福島県)
        合同会社西谷 たびすけ
        代表 西谷 雷佐 氏(青森県)
        株式会社ミキ・ツーリスト 団体営業部 東日本3課
        シニアセールス 服部 貴 氏(東京都)
14:30 ‐ プログラム④ 意見交換会
16:20 ‐ プログラム⑤ 自治体版ハンズオン支援事業取組発表
17:20 ‐ 閉会
17:30 ‐ プログラム⑥ 自治体版ハンズオン支援事業個別相談会

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