平成31年1月11日(金)に、八幡平ハイツ(岩手県八幡平市)にて、八幡平市商工会2019新春経済講演会&交流会「新しい東北 まちを豊かにするヒントを学ぶ」を開催しました。
八幡平市商工会では、地域経済の活性化に寄与すべく、将来への展望と期待を高めるため、八幡平市民が多く参加する新春講演会を開催しました。「いなかビジネス教えちゃる」~地域資源を発掘し見極める~として、岩手の復興支援を行いながら、高知県の四万十の地域活性を行う畦地 履正(あぜち りしょう)氏に講演をいただき、八幡平市が、今後どうのような経済活動を市民総意でつくり上げなければならないのかを考える場となりました。
畦地 履正氏(株式会社四万十ドラマ 代表取締役)
「四万十川に負担をかけないものづくり」をコンセプトに、地域と密着し自然循環型企業を目指した事業展開を行いっている。四万十川の会員制度「RIVER」の立ち上げや、地域資源を活かした商品開発に携わり、地元産業を築いている。四万十川流域の集客システムをつくる「四万十また旅プロジェクト」にも参画し、新たな観光振興を生み出している。
① 株式会社四万十ドラマの活動内容の紹介
地域の自然に向き合い、環境に負担をかけないものづくりと循環型社会を形成することを目的に、創立25周年を迎える地域商社の地域活性化につながる活動について紹介いただいた。地域にあるものを生かし、"生産→加工・デザイン→売る→来てもらう・体験する"という商品開発の事例を踏まえながら、地域発着型産業の創出に寄与しているとのことでした。
② 東北復興の支援内容
平成24年度より「東北新聞バックプロジェクト(株式会社四万十ドラマで考案した新聞で作成したバッグつくりのノウハウを、東日本大震災の被災地のNPOなどに伝え雇用促進にもつなげるプロジェクト)」を立ち上げ、東北復興の支援を行っている。この事業は、岩手県陸前高田市の復興にも活用されて、事業者の再生に役立った事例として紹介された。
③ 被災地東北から学ぶ地域活性化策
仕掛け作りが事業の成否を分けることは、被災地東北でも必要なことと説かれました。地域を活性する根底としては、誰か何をやりたいのかという視点に立ち、キーマン・モチベーション・考え方を、到着点の旗印に据え、まずは考え方を共有し、人が集まり、仲間を増やすやり方を推奨された。
2019 新春講演会
講演会後の交流会