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協議会の活動

活動紹介

令和4年2月8日(火)に、「釜石の今と未来を考える 座談会」を開催しました。

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 「新しい東北」官民連携推進協議会は今年度も、岩手県を拠点とする協議会の副代表団体等による意見交換会を実施しています。意見交換会では「地域内外の方に釜石エリアをふるさとと感じてもらう地域活性化」を切り口に、地域の課題に挑戦している事業者の(有)宝来館 代表取締役社長 女将 岩﨑昭子氏とともに、地域の今までの歩みやこれからの発展について協議を重ねてきました。

 これら協議の結果を地域内外の関係者へ発信し、「ふるさと」への関わりについて意見交換をする場として、令和4年2月8日(火)に釜石市市民ホールTETTO ギャラリーとオンライン配信にて、今まで釜石市に携わったことのある関係者の方をお呼びして「釜石の今と未来を考える 座談会」を開催しました。

 第1部の講演パートでは、釜石市総務企画部総合政策課オープンシティ推進室長 金野尚史氏より「釜石市のパ-トナーシップによるまちづくりについて」発表いただきました。また、岩﨑氏に加え、地域で活躍されている(株)青紀土木 代表取締役社長 青木健一氏、(一社)根浜MIND 監事 佐々木雄治氏、同 コーディネーター/実践型コンサルタント 細江絵梨氏に登壇いただき、皆様それぞれから、地域での今までの取組とこれからの地域活性化の取組について紹介いただきました。

 第2部の座談会パートでは、早稲田大学グローバルエデュケーションセンター 客員准教授 村田信之氏の進行により、4名の登壇者の方々とオンライン参加の関係者が地域の発展に寄与する「ふるさと」への関わりについて意見交換を行いました。

 ■講演パート
 釜石市オープンシティ推進室長 金野氏より釜石市における復興の歩みと、釜石市オープンシティ戦略について発表いただき、復興のプロセスで得た最大の資産である「つながり」を生かしたまちづくりについて説明いただきました。

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 釜石市で活躍されている4名の登壇者の方々には、スポーツ、自然・環境保護、食、地域交流、防災・国際協力の5つのテーマについて、それぞれの今までの歩みと、これからの取組について発表いただきました。
 被災から復興までの約10年の間で実施した防災や地域おこしのイベント、地域の学生のキャリア相談などの活動紹介から、地域で関わりのあった方と新たに取り組みたいこと、地域の人々の力で実行していきたいことまで、釜石の今と未来についてそれぞれの想いとともに地域内外の関係者へお話しいただきました。

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 ■座談会パート
 講演パートにて発表したこれからの取組について、地域の中で活躍されている方々、地域の外から見守っている方々との意見交換を行いました。
 地域の復興・創生における重要な要素として、地域に関わる多くの関係者の期待や想いを紡いで結果に繋げていくプロセスと、それを関係者がともに理解するということが挙げられました。誰しも地域を活性化させたいとの想いを持っている中、目指す姿や関わり方などは十人十色であり、それぞれの考えや強みを生かすことで、満足度の高い地域活性化に繋がるとの意見がありました。
 講演パートで紹介された「未来責任」という言葉が今後の地域活性化の鍵となることも意見として挙げられ、地域内の活動人口が自分事として地域の未来を考えることの重要性について議論されました。地域活性化のため新たなモノを生み出すのも重要である一方、震災後の地域外の関係者との交流で顕在化できた既存の地域のよさを、次の世代や地域外の関係者に伝えることで「ふるさと」と感じてもらうことが持続可能な地域の発展につながるとの意見もありました。ラグビーのまちとしての側面をもつ釜石に存在する「品位」「規律」「情熱」「結束」「尊重」といった価値観が日常の中に見られ、こうした価値を子どもたちに伝える人材育成も重要であるといった声もありました。
 釜石市は自然環境が整っている背景から、野鳥などの観察に多くの関係者が集い、まちを流れる複数の河川では夏に蛍が飛び交うなど、釜石の特色ある魅力の例として挙げられました。また、地域循環共生やSDGsの観点から海浜植物のハマナスの再生など、持続可能な環境を整えながら都市部から人を呼び込む活動に繋げていく計画や、地域の農産物を生かした商品開発についてもアイデアとして挙げられました。

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 ■講演・座談会を終えて
 今回の講演・座談会で、関係者の想いやこれからの計画について対外的にお話しいただいたことで、地域内外の参加者から釜石の将来像についてイメージが湧いた、このイベントが新たなスタートとなり、定期的な開催を希望するなどの意見をいただきました。
 また、オンライン会議が普及したことにより、離れていても取組の現状や想いを知ることができ、今後の関わり方を考えるよいきっかけとなったという意見や、地域の将来像を聞いて、それぞれの取組に協力したい、地域を訪問したいといった意見も多数いただきました。

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