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協議会の活動

活動紹介

令和4年1月27日(木)に、「『学ぶ旅』と旅行者データ活用による観光振興 座談会」を開催しました。

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 「新しい東北」官民連携推進協議会は今年度も、宮城県を拠点とする協議会の副代表団体等による意見交換会を実施しています。意見交換会では「多様な事業者が関与する「観光」をテーマとした推進」を切り口に、地域の課題に挑戦している事業者の(一社)石巻圏観光推進機構 業務執行理事 斉藤雄一郎氏とともに、観光コンテンツの磨き上げやデータ利活用について協議を重ねてきました。

 これら協議の結果を観光事業者へ発信し意見交換をする場として、令和4年1月27日(木)に石巻市に令和3年春にオープンしたマルホンまきあーとテラスとオンライン配信にて「『学ぶ旅』と旅行者データ活用による観光振興 座談会」を開催しました。

 第1部の講演パートでは斉藤氏により「『学ぶ旅』コンセプト・モデルツアー紹介」と「効率的・効果的なアプローチ・運営を叶えるデータ活用」について、観光による地域活性化プランを発表していただきました。

 また第2部の座談会パートでは斉藤氏とともに、みやぎ教育旅行等コーディネート支援センター センター長 三浦均氏、(株)日本旅行古川支店 支店長 田中靖彦氏、(独)中小企業基盤整備機構東北本部 企業支援部長 小村幸男氏、(大)東北大学災害科学国際研究所 特任教授 西依英俊氏の5名による、宮城県沿岸部への教育旅行の誘致のための課題と施策について意見交換を行いました。

 ■講演パート
 地域の企業・団体の弛まぬ努力と地域外の多くの関係者の協力により復興した石巻市において、観光を軸とした地域活性化における課題を「①地域ならではの知見・魅力を何とし、次世代に引き継いでいくか」「②個々の活動を地域全体の魅力として、どのように発信していくか」「③関係人口への感謝をどのように伝え、引き続きつながり続けるか」と定義しました。

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 それらの課題に対し、防災・減災の伝承、自然や産業などの地域の魅力を活かした教育旅行・一般旅行向けのモデルツアーの「学ぶ旅」、と観光客のニーズに合ったおもてなしを提供するためのデータ活用を取組テーマとして斉藤氏より発表いただきました。

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 ■座談会パート
 講演パートにて発表した「学ぶ旅」とデータ活用について、産官学の登壇者の方々から様々な側面から意見交換を行いました。

 「学ぶ旅」について、コロナ禍で宮城県への修学旅行ニーズが高まっていることも踏まえ、SDGsの切り口から地域産業見学や防災学習の提供など、わかりやすい特徴を打ち出していくことで学校に選択していただけるようにすることが肝要であるとの意見がありました。また、教育・一般向け旅行に共通して、再訪を促すポイントとして、地域の方とのふれあいを通じた関係構築が重要となることから、ツアー・プログラムに盛り込んでいくことが有効だというご意見もありました。

 データの活用については、教育旅行の提供において現在は豊富な情報が提供されている反面、情報量が多すぎて選択することが煩雑であることが課題として挙げられました。また、学校関係者への事前のヒアリングや、児童・生徒の事前学習状況の把握など、丁寧なやり取りが学びに繋がることが挙げられ、事前・事後のコミュニケーションの充実度の可視化等、様々な観点でデータ活用のあり方の検討が必要であるということが見て取れました。

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 ■講演・座談会を終えて
 参加者の皆様より、石巻圏の観光における魅力、取組、課題を深く理解することができたというご意見をいただきました。東北の観光の一つのコンテンツとして「食」には大きな強みがあり、その強みを生かした経済効果の可能性や、来訪者情報の見える化・オープン化、観光受入体制の強化により地域内外の連携が加速し、観光の活性化も見込めるとのご意見もありました。

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