9月のマンスリーテーマ「東北の農業漁業のニューウェーブ」の二回目は、宮城県本吉郡南三陸町の牡蠣の未来です。
戸倉地区の漁業は、東日本大震災によって大打撃を受けましたが、牡蠣の養殖場を立て直す際に、「ゼロから始めるのであれば、これまでの方法を反省し、環境に負担のない養殖にしたい」と仕組み作りや制度について検討を重ね、ついにSDGsにつながるASC国際認証(養殖における国際的な海洋保全に関する認証制度)を取得しました。
当日は、未来へ繋げる漁業のあり方を率先してきた宮城県漁業共同組合の阿部富士夫さん、後藤清広さんに登壇いただき、認証を得るまでの壮絶なストーリーを伺いました。「南三陸戸倉っこかき」の試食では、これまでの三分の一の養殖場に縮小しながらも、三倍のスピードで育った牡蠣の濃厚な風味に参加者から感嘆の声があがっていました。
株式会社ukkaの小林俊仁さんにも、同社のサービス「OWNERS」の事例を交え、ファン構築のプロセスを教えていただき、ミニアイデアソンでは、この牡蠣のファンを増やすにはどうすればよいかのアイデアを参加者同士で話し合いました。
など、既成概念にとらわれないアイデアが多く集まりました。
最後に阿部さん、後藤さんから「皆さんの愛あるアイデアが本当にありがたかった。もっと磨いて頑張っていきたい」とコメントをいただきました。