平成28年2月11日(木・祝)に「新しい東北」交流会in仙台を宮城県仙台市の仙台サンプラザホール、ホテルにて開催しました。先導的なビジネスの顕彰、パネルディスカッション、90以上の団体によるブース出展等を行い、約360団体から約760名の方にご来場いただきました。
東日本大震災からまもなく5年。復興の歩みは、これからも続いていきます。今回の交流会では、これまでに東北の各地で生まれた「新たな挑戦」を紹介し、今後の復興の在り方を皆様と一緒に考えるため、ホテルとホールの2会場で、パネルディスカッションやブース出展など「この先へ続く、東北の『新たな挑戦』」をテーマとした様々な企画を実施しました。
ホテルでは、「先導的なビジネスの顕彰」や「パネルディスカッション~この先の『復興支援』とは~」、「移住者公開座談会/宮城復興局おすすめワンハンドフード」、「『組織活性化研修』取組発表」、「文化芸術による復興創生へ~復興から創生へ向けての新たな挑戦~」を行いました。
ホールでは、東北で「新たな挑戦」に取り組む団体等によるブース出展とプレゼンテーション、「専門家による商品アドバイス」、「復興支援インターン参加学生による活動報告」を行いました。
交流会の最後には、出展者、登壇者、来場者の皆様に自由に親睦を深めていただく懇親会を開催しました。
ホテルのクリスタルルームで行われたオープニングでは、髙木復興大臣からの挨拶の後、村井宮城県知事からご挨拶を頂きました。髙木復興大臣からは、平成28年度は復興・創生期間の初年度であり、「地方創生のモデルとなる復興の実現」に向けた第一歩であることに言及された上で、来場者に向けて「積極的に情報共有や意見交換を行っていただき、地域を超えた連携に向けたつながりを生み出していただきたい。今回の交流会をきっかけとして、復興に向けた新しい展開が生まれることを大いに期待している。」との挨拶がありました。続いて、村井宮城県知事からは、「民間企業、大学、NPO法人などの復興の担い手が一堂に会する本日の交流会が新たな連携構築の契機となることは、宮城県が目指す『創造的な復興』さらには『新しい東北の創造』に向けて、誠に意義深いものである。」とのご挨拶をいただきました。
その後、被災地で先導的なビジネスを展開している事業者(復興庁「私たちが創る~産業復興創造 東北の経営者たち~」 の掲載事業者)の顕彰と各事業者の取組内容の紹介を行いました。震災による担い手不足や風評被害等の課題を新商品開発やITシステムの導入などの新しい取組により乗り越えてきた6団体が顕彰・紹介されました。
「パネルディスカッション~この先の「復興支援」とは~」では、藤沢 烈 氏(一般社団法人RCF)をモデレーターに迎え、石塚 直樹 氏(一般社団法人みやぎ連携復興センター)、河崎 保徳 氏(ロート製薬株式会社)、小松 真実 氏(ミュージックセキュリティーズ株式会社)、笹野 健 氏(宮城県石巻市副市長)にご登壇いただき、NPO法人、企業、自治体それぞれの立場から、今後の課題やこれからの復興支援への関わり方についてご議論いただきました。特に、コミュニティの形成や産業の再生、復興活動の担い手の確保が今後5年間の各者共通の課題であり、今後は課題を乗り越えるため、NPO法人、企業、自治体がより深く連携していく必要があるとの議論がありました。
ホテルの宮城野では、復興庁 宮城復興局による企画が行われました。移住者公開座談会では、被災地支援をきっかけに被災地外から宮城県内に移住してきた方をお招きし、今後移住者を増やし、地域づくりに活かすにはどうすべきかをお話しいただきました。
また、復興の進みつつある宮城沿岸部を歩きながら手軽に食べられる、宮城復興局職員がおすすめする「ワンハンドフード」を紹介する冊子の配布と試食提供が行われました。
ホテルの青葉では、「新しい東北」官民連携推進協議会の分科会の一つである「地域づくりネットワーク 」の取組として行った「組織活性化研修」の取組について発表しました。研修の開催地である島根県海士町の方をお招きし、研修内容の紹介を行った後、研修に参加した被災自治体の職員から、研修内容の実践状況等を報告しました。
また、文化芸術による復興推進コンソーシアムのご協力により、文化芸術を活用した復興支援活動を振り返り、文化芸術が今後の復興に果たす役割や文化芸術からの地方創生について議論するパネルディスカッション「文化芸術による復興創生へ~復興から創生へ向けての新たな挑戦~」を開催しました。岩手県、宮城県、福島県の各地で文化芸術を活用した復興に取り組んできた方をパネリストとしてお招きし、これまでの活動の報告と今後の展望等についてお話しいただきました。
ホールでは、東北で「新たな挑戦」に取り組む団体を中心に90以上の団体がブース出展を行い、各団体の取組内容の紹介が行われました。試食を提供しているブースや商品の展示を行っているブースも多くあり、ブースを訪れた方と商品について意見交換を行っている姿が多く見られました。
ホール内のステージでは、24のブース出展団体がプレゼンテーションを行いました。自団体の取組の背景や取組にかける想いをお話しいただき、ブースでの活動紹介につなげていただきました。
また、百貨店OBの方や「究極のお土産」の審査員などをお招きし、東北の事業者の商品に対し、アドバイスを行いました。専門家からは、誰を対象にして売りたいかを明確にした上で「商品のセールスポイント」が伝わる工夫をすべきといったアドバイスがなされました。
復興大学主催の「復興支援インターン」に参加した学生からの活動報告も行われ、宮城県女川町、宮城県石巻市の水産加工業者や飲食店でのインターンを通して感じたこと、学んだことなどを参加した大学生からご発表いただきました。
交流会の最後に、来場者の皆様に自由に親睦を深めていただく懇親会を開催しました。
宮城県東松島市矢本鹿妻地区にて震災からの復興プロセスに貢献した「鹿妻鹿踊り(かづまししおどり)」の特別公演を見ながら、出展者、登壇者、参加者の皆様の間で多くの名刺交換や活発な意見交換が行われました。
13:00-13:10 | オープニング |
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復興庁政務による挨拶(予定) |
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13:10-13:40 | 先導的なビジネスの顕彰 |
被災地において様々な経営課題の克服に取り組みつつ「新たな挑戦」を行う企業の紹介と顕彰を行います。 |
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13:40-15:10 | パネルディスカッション ~この先の「復興支援」とは~ |
復興支援に携わる様々な立場の視点から、これまでの5年間における復興支援の成果・課題を振り返るとともに、「復興・創生期間」における復興支援の在り方・課題についてご議論いただきます。 【登壇者】
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17:00-17:45 | 懇親会 |
出展者・来場者の皆様とご自由に懇談いただける懇親会を行います。(参加無料) |
13:40-16:30 | プレゼンテーション |
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様々な分野で「新たな挑戦」に取り組む団体の方に、取組の内容をプレゼンテーション形式で紹介していただきます。 |
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14:30-15:30 | 専門家による商品アドバイス |
百貨店OBを中心とした専門家の方に、バイヤーの視点から、商品開発・販路拡大に向けた具体的な商品アドバイスを受けることができます。 |
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16:30-16:55 | 「復興支援インターン」活動報告 |
復興⼤学主催の「復興⽀援インターン」に参加していた学⽣による活動報告会を⾏います。被災地企業での活動、情報発信等の取組や今後の展望などについて報告します。 |
ホテル2階 青葉 | |
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13:30-14:40 | 「組織活性化研修」取組発表 |
「地域づくりネットワーク」の取組の1つとして、平成27年年9月に被災地自治体職員を対象とした「組織活性化研修」を島根県海士町で実施しました。海士町の方をお招きし、参加した自治体職員が本研修の成果等を発表します。
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15:00-16:50 | 文化芸術による復興創生へ ~復興から創生へ向けての新たな挑戦~ |
(協力:文化芸術による復興推進コンソーシアム)
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ホテル3階 宮城野 | |
13:30-16:40 | 移住者公開座談会/宮城復興局おすすめワンハンドフード |
<移住者公開座談会~被災地でみつけたものとこれからのこと~>
宮城県では被災地支援をきっかけとして県内に移住する方々が現れ始めています。移住者の方々はこれまで地域が気づいていなかった魅力をヨソモノ視点で発掘し、地域外へ発信するなど新しい価値を地域とともに生み出しています。そうした方々のこれからの展望を聴き、来場者の方も含めて、今後の地域づくりに向けたヒントを探っていきます。 【ゲストトーク・座談会 登壇者】
片手に持って手軽に食べられる「ワンハンドフード」を手に、復興の進みつつある宮城沿岸部を巡り歩いてほしい。そんな思いから作成した復興庁 宮城復興局(※)職員おすすめのワンハンドフードを紹介する冊子を展示・配布するとともに、一部試食もお楽しみいただきます。 |
ブース出展
復興の現場で「新たな挑戦」に取り組む80を超える団体が一堂に会し、ブース展示を行います。ブースでは、試食や体験はもちろん、専門家からアドバイスを受けられる「相談コーナー」も設けます。
パネル展示
「新たな挑戦」や復興支援の取組をパネルでご紹介します。
【展示予定内容】
「新しい東北」先導モデル事業者の取組/ 「新しい東北」復興ビジネスコンテスト2015受賞者の取組/会員企業の取組/ 復興庁事業(企業連携による産業復興、「WORK FOR 東北」事業など)
映像上映コーナー
会員団体の取組を、映像でご紹介させていただきます。