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連携制度

連携支援制度

平成30年10月27日(土)~28日(日)に、「南海トラフ大地震に備える防災・減災シンポジウム」を開催しました。

平成30年10月27日(土)~28日(日)に、豊橋市民センター(愛知県豊橋市)にて「南海トラフ大地震に備える防災・減災シンポジウム」を開催しました。

開催日時:
平成30年10月27日(土)~28日(日)
開催場所:
豊橋市民センター(愛知県豊橋市)
主催:
特定非営利活動法人クリエイティブ・あいち
参加団体:
特定非営利活動法人DoTankみやぎ、特定非営利活動法人日本心理カウンセラーズ連盟、豊橋市民センター
開催概要:

特定非営利活動法人クリエイティブ・あいちは、東日本大震災の支援活動で得た成果を愛知県へ還元することを目的として、「南海トラフ大地震に備える防災・減災シンポジウム」を開催致しました。
避難所体験では、想定される南海トラフ大地震発生時、天井からの落下物、家具の転倒などから身を守るため、机やいすに潜り込んで避難し、揺れが収まった後に頭を守りながら建物の中から外へ避難する体験を行いました。また、避難所開設、運営、生活までを実践型訓練として体験していただきました。その後、グループに分かれ、地震発生から避難所生活までの自分達の行動を洗い出し、ディスカッションを行いました。自分達の行動に何が足りなかったか、こうすれば良かった、あったら便利だと思ったことなどをまとめてもらい、グループごとに発表していただきました。講師の東北福祉大学 永沼悠斗氏から、「みなさんにとって一番大切なものは何か」と問いかけました。家族、友人、思い出、家、人によって思うことは様々ですが、全てを失った人がたくさんいること。そして震災当日、津波から逃げ延びた後、川の堤防と陸との境が足幅くらいしかない所を歩いて避難所に向かったこと。永沼氏自身も弟を失っていること。避難所や、先のことを考えることも大事だが、先ず自分が生き延びることを第一に考えること。などを話していただきました。最後にまとめとして今回の参加者の方々の避難所体験時の行動をフィードバックしながら解説していただきました。建物から外へ避難する時の身の守り方、避難にかかった時間は優秀だったこと。食料配給時のアドバイスとして、人数分無い時は、お年寄り、子供、病人優先にするのか、人数分均等に分割するのか、全員分揃うまで配給しないなど各避難所によってもばらばらで、あらかじめルールを決めておく必要があること、避難所運営者の避難者名簿管理や対応に追われていた状況へのアドバイスでは、名簿に関して事前に様々な想定をして、いざという時にすぐ使えるよう作成しておくこと、対応に追われるようであれば運営の協力者を募り負担を減らすなど、今後の防災・減災への意識の向上へと繋げていただきました。

パネルディスカッションでは、愛知大学名誉教授 西堀氏の司会で、宮城県石巻市のNPO法人DoTankみやぎ理事長 遠藤氏、東北福祉大学 永沼氏による3者ディスカッションを行いました。震災当日の行動とその時の心境、津波警報を聞いてどう思い逃げたのか、避難所指定されていないグランドホテルに避難所を開設してもらったこと、そこで避難所運営に携わり、行政と繋がり情報を得るため役所までの連絡通路を確保したこと、避難所ごとに問題を抱えていることを知り、自ら被災しながらも各避難所や施設への食糧や物資の支援を行ってきたことなどを遠藤氏と永沼氏に語っていただきました。豊橋市民としては、備蓄品はもちろんのこと、日頃から自分たちの避難所、避難所への経路を把握しておくこと、とにかく高いところに逃げること、津波避難ビルなども事前に知っておくことが重要だと西堀氏にまとめていただきました。質疑応答では、避難所において身体の不自由な方達の受け入れ態勢がどうなっていたのかという質問に対して、遠藤氏から、東日本大震災当時の避難所は態勢が全く整っていなかったが、現在は仮設住宅、公営住宅などで、身体の不自由な方々の連絡先リストの作成から開始し、少しずつ仕組みを作っている段階だと答えていただきました。

活動した成果:

豊橋市では防災に関する取組として避難所運営マニュアルや防災関連資料が多く作成されていますが、その存在を知らない住民の方が多数いらっしゃいました。作成された資料の多くはインターネット上に掲載されており、高齢の方々が調べることができない、取り寄せることができないといった問題があるようです。防災への意識は高いと感じましたが、今後は行政(市)と住民の方々とのずれを合わせていくことが必要だと感じております。今回は市職員にも2日間参加していただき、今後も協力していきたいとの声をいただいております。

復興・創生との関係:

発災時、復興時には、行政だけではまかないきれない課題を任意団体やNPO法人など様々な団体と連携して解決していく必要があります。南海トラフ大地震が発生する前に、こうした関係者による連携・協力体制を強化していくことが重要だと感じました。

今後の活動の方針・展望:

今後も避難所体験やシンポジウムを各地域で開催し、一人でも多くの命を救うきっかけになればと思っています。


 
【本件に関する問合せ先】
企業・法人名:特定非営利活動法人クリエイティブ・あいち
担当:長岡 修平
Tel:080-5120-1317
Fax:0562-48-1471
Mail: creativeaichi@gmail.com
URL:http://creative-aichi.wixsite.com/creative-aichi