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みちのくみっけ Vol.10 東京編 後編

(掲載日:平成29年03月31日 )

(前編はこちら)

『みちのくみっけ』を振り返って

『みちのくみっけ』を振り返って
南三陸、大槌、石巻、いわき、南相馬、気仙沼、陸前高田、会津、釜石。連載を通して3県9地域を訪問し、100人近くの方と新たに出会いました。

改めて実感したのは、ある日突然「いつもの日常」が一変するという経験をした人は、強くて優しいということ。「いつ何が起こるかわからないから」と本当にやりたいことに注力する人、一期一会の出会いを大事にして「会えてよかった」という気持ちを言葉や態度で表してくれる人。何げなく漏らす言葉やふとしたときに見せるあたたかな眼差しにじいんと胸を打たれ、「私もこうありたい」と背筋が伸びる想いがしました。

『みちのくみっけ』を振り返って

もうひとつ印象的だったのは、会う人会う人が口を揃えて「気軽に来てほしい」と話していたこと。

「震災や復興というと真面目に考えなければいけないと思うかもしれないけど、純粋に遊びに来てほしい」「何て言葉をかけたらいいんだろう、と尻込みするかもしれないけど、普通に話しかけてほしい」——そんな言葉を何度も聞きました。

『みちのくみっけ』を振り返って

確かに、まだ復興が進んでいるとは言いがたい状況の場所もあるし、いまも大きな喪失感を抱えている人、日常を取り戻せずにいる人もいます。そんな場所に行って楽しんでいいのだろうか、とためらうのは当然のことだと思います。

『みちのくみっけ』を振り返って
でも、この連載で紹介してきたように、東北には震災を機に新たな挑戦を始めた人や、自分の暮らす地域のために動きはじめた人がたくさんいます。

『みちのくみっけ』を振り返って

ボランティアの受け入れをきっかけに宿を始めた人もいれば、工事関係者の人においしいごはんを食べてもらいたいと飲食店を出した人もいました。その人たちに共通するのは、「たくさん助けてもらったから、その分を誰かにお返ししたい」「この町を好きになって帰ってほしい」という気持ちです。

『みちのくみっけ』を振り返って

今回の旅でも、取材先の方と「食事代はサービスしますね」「いえいえ、取材経費はちゃんと出るのでお支払いします」「いいのいいの、その代わりまた来てちょうだい」というやりとりをする場面が度々ありました。お土産をいただくことも多く、感激することばかりでした。

『みちのくみっけ』を振り返って

ただ、時間の経過と共にボランティアや工事関係者はどんどん減っています。せっかく「おもてなししたい」という気持ちを持っているのに、受け取る人がいないなんてすごくもったいないことです。だからこそいま、観光客として東北を訪れることに意味があるのではないでしょうか。

美味しい海の幸山の幸をおなかいっぱい食べて、そこでしかできない体験をして、地元の人と交流して。目一杯楽しむことが、東北の人が始めた挑戦を新たなステージに導く後押しになるなんて、こんな幸せなことはないと思います。

『みちのくみっけ』を振り返って

いわゆる観光地とはちょっと違うので、手の行き届いたサービスや完璧なおもてなしを期待する人には向いていませんが、その地域の普段の暮らしの中に受けいれてもらうこと、地元の人とじっくり話をすることに喜びを感じる人にとっては、最高の旅になるはずです。

『みちのくみっけ』を振り返って
私自身は、この旅を通して、「一口に東北と言っても地域によって風土も文化も復興の進捗状況も違うし、同じ地域でも被災の度合いは人によって違うし、十把一絡げにして“東北はいまこういう状態”と語るのは難しいな」と感じました。ライターとしては文章にしづらいので辛いところです。でも、「大きく一括りにして物事を語る乱暴さを自覚しつつ、それでも浮かび上がってくる共通点を掬いあげて丁寧に言葉にしよう」と、仕事をする上でのスタンスが明確になったのは大きな収穫でした。

『みちのくみっけ』を振り返って

料理を仕事にしている人は民宿のお母さんがつくる郷土料理や漁師飯からインスピレーションを得られると思いますし、建築関係の人はいままさに町が生まれ変わろうとしている様子や復興計画から学ぶところは多いでしょう。まちづくりや防災に関心のある人にとっては参考になることだらけのはずですし、自営業の人は飲食店や小売店がどうやって店を再建したかを知ると刺激を受けるに違いありません。訪れる人の仕事や興味によって、東北はさまざまな魅力を見せてくれると思います。

ぜひ、みなさんなりの「みちのくみっけ」を楽しんでいただけると幸いです。

『みちのくみっけ』を振り返って
●写真・文
 飛田恵美子(ひだ・えみこ)
飛田恵美子
フリーランスライター。「ソーシャルデザイン」「コミュニティ」「新しい働き方」といった分野で記事を書いています。牡鹿半島でOCICAというアクセサリーを製作する「一般社団法人つむぎや」と一緒に、東北の復興ものづくりを紹介するウェブマガジン「東北マニュファクチュール・ストーリー」を運営。これまでに70以上の団体を紹介してきました。
cotohogu.com

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担当:山口・塚越・重田
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